【第22回】原石が魅力的な石、ガーネット1

2008.01.15
キター!! 

ついにキター!! 1月キター! ガーネットですよ、ガーネット。 


 
前にも書いたんですけど、ガーネットは私たちが生まれて初めて採集した石。
 いわゆる私たちの原点の石。
 

だから、他のどの石よりも思い入れが強いんですよ。
 


それにほら、ガーネットって1月の誕生石でしょ。
どうせやるなら1月がいいってことで、いままでぐっとこらえていたんです。
 
というわけで、1月の誕生石であるガーネットなんですが、1月生まれの人って
自分の誕生石が「好きでない」っていう人がけっこう多いんですよね。
 

理由はいたって単純で、「地味だから」ってことらしい。



うーん、確かにねえ。光を通せば赤いけど、そうでなければただの黒い石だもんなあ。



でもちょっとまって! ガーネットはけして地味な石ではないんだよ。





一度原石を見てもらいたい。原石はとっても魅力的なのだ。
ガーネットは加工して指輪にするよりも原石の方が絶対にカワイイ。

原石にふれたなら必ず見方が変わるはずなんだ。
 
詳しくは「地球のかけら 第1回」を参照してね。


 さて、ガーネットというと私たち鉱物ファンの間では、水晶とならんで
極めて人気の高い石。やっぱりカワイイからみんな欲しがるんだよね。


この石の産地はいつも人で賑わっているよ。で、なぜカワイイかというと、
結晶の形が丸いからだと思うんだ。


12面体、24面体、36面体など、
たくさんの面を持つコロッとした丸い結晶。



それがザクロの実に似ていたから
日本名は石榴石(ざくろいし)となった。

アルマンディンガーネット



ガーネットという名称もラテン語でザクロの実を表す「グラナトゥム」が語源になっている。
 

初めてこの結晶を見た人はみんな「カットしたんですか?」っていうけど、
あくまでもこの形が自然の形。

最近は結晶そのままの形のビーズも見かけるね。

ガーネットの特徴を最大限に生かしたビーズがあるのはとっても嬉しいです。


ところで、ガーネットという名前はガーネットというひとつの石を指すものと
思いがちだけど、実際には同じ作りを持った石のグループを表した総称なんだ


一般的にガーネットの色は赤とされているけど、ほかに緑もあれば
茶色もあるし黒だってある。青以外は全色そろっている。


それらは石を構成する元素がもともと持っている色。


色が違えばガーネットの種類自体が違うんだ。
だからガーネットってしかいわなかったら、どの種類のガーネットを指しているのかわからない。


そこで、ガーネットグループの石を紹介するよ。大きくわけて6種類の石がある。
 

ぜひ憶えて欲しいな。


・アルマンディンガーネット(鉄礬石榴石:てつばんざくろいし)赤

アルマンディンガーネット

アルマンディンガーネット母岩付き


・スペサルティンガーネット(満礬石榴石:まんばんざくろいし)赤
スペサルティン

・パイロープガーネット(苦礬石榴石:くばんざくろいし)赤


・グロッシュラーガーネット(灰礬石榴石:かいばんざくろいし)無色
グロッシュラー


・アンドラダイトガーネット(灰鉄石榴石:かいてつざくろいし)緑

アンダライトガーネット

・ウバロバイトガーネット(灰クロム石榴石:かいクロムざくろいし)緑


※ 礬:アルミニウム  満:マンガン  苦:マグネシウム  灰:カルシウム

※ 最近は上記に属さないのも見つかっていますが、一般的でないので
省略します ガーネットは他にもいろんな名前をつけられて売られているけど、
それらも全部この6種類のうちのどれかに分類される。

お店でガーネットを見かけたら、もしくはすでに持っているなら、どの種類のガーネットなのかしっかり調べて確認しておこう。 というわけで今回はここまで。


次回は6種類それぞれについて書いてみるよ。


あ、ちなみに日本では全種類を採集することができる。
私たちが初めて採集したガーネットはアルマンディンガーネットだったよ。

プロフィール

妻・くみ子の趣味に無理矢理つき合わされた形で始めた宝探しにハマッてしまい、その紀行文を小学館のアウトドア雑誌BE-PALに連載。素人でも採取可能な天然石の採集紀行や石の選び方・魅力やそれにまつわる幅広い知識を生かし活動の幅を広げている。

著書の紹介

宝石・鉱物おもしろガイド
消費者の立場から見た初の本。鑑賞から採集までわかりやすく解説。これ一冊あれば宝石のすべてがわかる!!鉱物採集のための産地の情報付き。
(税込み1,680円)
週末は「婦唱夫随」の宝探し
小学館のアウトドア雑誌「BE-PAL」に14回にわたって連載していたものの単行本化。宝石はブラジルやスリランカなど、一部の国からだけ産出するわけではなかった。日本産の宝石を求め、軽自動車で全国を旅する。「宝石大好き」というだけの単なる主婦が、ダンナを引っ張り回し宝石を探し当てていく。
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