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    <title>地球のかけら</title>
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    <updated>2013-06-01T00:52:31Z</updated>
    <subtitle>人気ＢＬＯＧ〜石の魅力と宝石採集の旅〜辰尾良二・くみ子</subtitle>
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    <title>【最終回】日本の水晶　世界の水晶</title>
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    <published>2013-06-01T04:21:08Z</published>
    <updated>2013-06-01T00:52:31Z</updated>

    <summary>みなさん！　ついにこの日がやってきました。地球のかけら、今回が最終回です！！２０...</summary>
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        <name>アナヒータ</name>
        
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        <![CDATA[<p>みなさん！　ついにこの日がやってきました。</p><p>地球のかけら、今回が最終回です！！</p><p>２００７年３月から２０１３年６月まで。６年ですよ、６年。<br />全９２回。思えばたくさんの石を紹介したものです。<br />みなさん、いかがでしたか。少しはみなさんのお役に立てましたか。</p><p><br />さて、それでは最終回。<br />最終回にふさわしい石というと、これはもう水晶しかないでしょう。<br />鉱物は水晶に始まり水晶に終わる、とは鉱物趣味人のあいだで<br />昔から言われていることですが、まったくもってそのとおり。</p><p>カミさんが初めて買った鉱物もやはり水晶だったそうだ。<br />遥か昔（詳しくはいわない）、小学校１年生のときから欲しかったらしく、<br />お小遣いをためて３年生のときについに買ったんだそう。<br /><br />ポリッシュされた山入り水晶（ファントムクリスタル）を<br />手にしたときは本当に感激したと言っていた。<br />ちなみに、３０００円だったらしい。</p><p><br />「小学生がお小遣いをためるって、大変なんだからね」<br />とはカミさんの弁。</p><p>もちろん今でも大切にしてます。彼女の始まりの石ですからね。</p><p><img class="mt-image-none" height="320" alt="92_00.jpg" width="208" src="http://www.anahitastones.com/earth/images/92_00.jpg" />&larr;始まりの石</p><p>この写真を見てもわかるように水晶はキレイだ。<br />しかも数が多い。まったくレアでなく世界中で産出する。<br />鉱物に興味のない人でも宝石の原石というと、まっさきに思い浮かべるのが<br />水晶のあの形であることからも、水晶が最も身近な鉱物であるといえる。　　</p><p>しかし、だからこそ水晶は奥が深いのだ。</p><p>産地によってすべて違う形、違う色、違う透明度。<br />にもかかわらず、一目で水晶とわかるその規則性。<br />水晶と聞くだけで&hellip;&hellip;、ああ、なに、この安心感。</p><p><br />そんなわけで、これまで何回も水晶を紹介していますが、<br />あらためて日本の水晶と世界の水晶を見てもらいたいのです。</p><p>今回紹介する水晶はすべてカミさんのコレクションからの抜粋です。</p><p>先ずは日本から。</p><p>国内における紫水晶３大産地。<br />上から順に石川県尾小屋鉱山、栃木県足尾銅山、宮城県雨塚山</p><p><img class="mt-image-none" height="320" alt="92_01ogo.jpg" width="232" src="http://www.anahitastones.com/earth/images/92_01ogo.jpg" /><br />尾小屋鉱山産は砲弾型というか丸まるとした形が多い。桃色がかった紫。<br /><br /><img class="mt-image-none" height="320" alt="92_02ashi.jpg" width="226" src="http://www.anahitastones.com/earth/images/92_02ashi.jpg" /><br />足尾銅山産は細身のスラッとしたタイプ。透明度が高く青みがかった紫。<br /><br /><br /><img class="mt-image-none" height="238" alt="92_03ama.jpg" width="320" src="http://www.anahitastones.com/earth/images/92_03ama.jpg" /><br />雨塚山産は赤みがかった紫で同じく透明度がとても高い。</p><p>紫水晶は特別な感じがするので先に並べてみました。<br />続いて各地の水晶を。</p><p><img class="mt-image-none" height="239" alt="92_04tama.jpg" width="320" src="http://www.anahitastones.com/earth/images/92_04tama.jpg" /><br />岩手県玉山金山産<br />わりと端正な水晶らしい水晶。不純物が無く無色透明。<br /><br /><br /><img class="mt-image-none" height="320" alt="92_05ara.jpg" width="230" src="http://www.anahitastones.com/earth/images/92_05ara.jpg" /><br />秋田県荒川鉱山産<br />白い水晶に抹茶を振りかけたような水晶。この色の付き方はここだけのもの。<br /><br /><br /><img class="mt-image-none" height="213" alt="92_06omi.jpg" width="320" src="http://www.anahitastones.com/earth/images/92_06omi.jpg" /><br />長野県麻績（おみ）産<br />これぞ正しく氷の化石。とっても冷たくて美味しそう。スケルトンっぽい。<br /><br /><br /><img class="mt-image-none" height="320" alt="92_07kuro.jpg" width="213" src="http://www.anahitastones.com/earth/images/92_07kuro.jpg" /><br />富山県黒岳産<br />見てのとおり透明感がとても高いけれど、条線に特徴あり。真っ直ぐにスラッとしている。<br /><br /><br /><img class="mt-image-none" height="213" alt="92_08touge.jpg" width="320" src="http://www.anahitastones.com/earth/images/92_08touge.jpg" /><br />山梨県水晶峠産<br />紫とか針入りも出るけれど、この美しいファントムこそがこの産地の特徴だと思っている。<br /><br /><br /><img class="mt-image-none" height="320" alt="92_09take.jpg" width="241" src="http://www.anahitastones.com/earth/images/92_09take.jpg" /><br />山梨県竹森産<br />細い針状のトルマリンが特徴。透明感が高く濁ったものはあまり見たことがない。<br /><br /><br /><img class="mt-image-none" height="320" alt="92_10kaki.jpg" width="213" src="http://www.anahitastones.com/earth/images/92_10kaki.jpg" /><br />岐阜県柿野鉱山産<br />細かすぎる毛状のインクルージョンが緑の原因。入り方の度合いはひとつひとつ違う。<br /><br /><img class="mt-image-none" height="225" alt="92_11chin.jpg" width="320" src="http://www.anahitastones.com/earth/images/92_11chin.jpg" /><br />岐阜県ちんの峠産<br />基本煙水晶。透明なもの黄色いものもある。双晶も多い。<br /><br /><br /><img class="mt-image-none" height="213" alt="92_12nobe.jpg" width="320" src="http://www.anahitastones.com/earth/images/92_12nobe.jpg" /><br />愛知県延坂（のべさか）産<br />とにかくキラッキラしている。このキラキラこそが特徴。とくに群晶がキレイ。<br /><br /><br /><img class="mt-image-none" height="320" alt="92_13goyo.jpg" width="213" src="http://www.anahitastones.com/earth/images/92_13goyo.jpg" /><br />奈良県五代松（ごようまつ）鉱山産<br />黄色が特徴の水晶。さらに結晶の中が空洞になっている。<br />写真のものは下３分の１が空洞だけれど、<br />ものによっては上から下までストローのように空洞になっている。<br /><br /><br /><img class="mt-image-none" height="320" alt="92_14obi.jpg" width="213" src="http://www.anahitastones.com/earth/images/92_14obi.jpg" /><br />大分県尾平鉱山産<br />何と言ってもマリモ入り。小さな丸い粒々といえばココ。内包物好きにはお勧め。</p><p><br />続いて外国の水晶。<br />&nbsp;</p><p><img class="mt-image-none" height="251" alt="92_21mex.jpg" width="320" src="http://www.anahitastones.com/earth/images/92_21mex.jpg" /><br />メキシコ産<br /><br /><br /><img class="mt-image-none" height="320" alt="92_22chi.jpg" width="213" src="http://www.anahitastones.com/earth/images/92_22chi.jpg" /><br />中国産<br /><br /><br /><img class="mt-image-none" height="320" alt="92_23bra.jpg" width="213" src="http://www.anahitastones.com/earth/images/92_23bra.jpg" /><br />ブラジル産<br /><br /><br /><img class="mt-image-none" height="320" alt="92_24bra.jpg" width="226" src="http://www.anahitastones.com/earth/images/92_24bra.jpg" /><br />ブラジル産<br /><br /><br /><img class="mt-image-none" height="320" alt="92_25oil.jpg" width="233" src="http://www.anahitastones.com/earth/images/92_25oil.jpg" /><br />不明<br /><br /><img class="mt-image-none" height="213" alt="92_26rut.jpg" width="320" src="http://www.anahitastones.com/earth/images/92_26rut.jpg" /><br />不明<br /><br /><br /><img class="mt-image-none" height="320" alt="92_27ske.jpg" width="213" src="http://www.anahitastones.com/earth/images/92_27ske.jpg" /><br />不明<br /><br /><img class="mt-image-none" height="320" alt="92_28wa.jpg" width="213" src="http://www.anahitastones.com/earth/images/92_28wa.jpg" /><br />不明</p><p>あはは、外国産、あんまり持ってなかったよ。<br />っていうか、たくさんあるんだけれど、何だかブラジル産ばっかりだった（ブラジルってすごいね）。</p><p>いや私ね、日本産と外国産を並べて言いたいことがあったのですよ。<br />「みなさん気づきましたか？」って言おうと思っていたんですよ。</p><p>でも、まあしょうがない。自分で言っちゃいます。<br />で、何を言いたかったのかと申しますと、</p><p>「日本産の水晶ってものすごく種類が多いでしょ」ってこと。</p><p>外国ってたくさん水晶が産出するけれど、産地による違いってあまりないんだよね。<br />ひとつの国から産出する水晶はだいたいどれも同じような感じ。<br />もちろん、内包物ということで見るとかなり違いはあるけれど、結晶の形ってことで見てみると、<br />そんなに違わない。</p><p>それに比べて日本は産地ごとの形が違いすぎるんです。</p><p>何だか世界中の水晶が集まっているみたい。<br />&nbsp;<br />さらに言うなら、水晶に限らず世界で見つかっている石はほぼすべて日本でも見つかっている。<br />なんだか日本って世界の縮図のような気さえしてきます。</p><p>ここ数年、パワースポットだ何とかだって言いますけれど、もしそういうのを信じるとするならば、<br />日本って国中がパワースポットなんじゃないのかなって思うんです。<br />日本ってスゴイって思わない？<br />そんな日本に住んでいる私たちはとっても幸運だと思っています。　　<br />　</p><p>それではいよいよお終いです。<br />これまで「地球のかけら」を読んでくださった皆様に心よりお礼を申し上げます。<br />「地球のかけら」が皆様にとってより充実した石趣味の一役を担えたとしたなら、<br />これほど幸せなことはありません。<br />またどこかでお会いできる日を楽しみにしています。<br />ありがとうございました。</p><p><br />辰尾良二・辰尾くみ子</p>]]>
        
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    <title>【第91回】結晶系</title>
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    <published>2013-04-01T04:03:28Z</published>
    <updated>2013-05-17T00:51:14Z</updated>

    <summary>今回はちょっとむずかしそうな感じがするのですが、それは気のせいです。あまりたいし...</summary>
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        <name>アナヒータ</name>
        
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        <![CDATA[<p>今回はちょっとむずかしそうな感じがするのですが、それは気のせいです。<br />あまりたいしたことは言っていません。</p><p>これまでもたまーに出てきた結晶系（けっしょうけい）という単語。<br />結晶系ってなんじゃろな。　と思っている人もきっといるんじゃないかな。</p><p>結晶系というのは鉱物をつくる分子の並びを分類分けしたもの。<br />結晶には必ず複数の軸があって、結晶軸と呼んでいるんだけれど、<br />その結晶軸にあわせて分子が並び結晶面が形づくられる。<br />よって、結晶系が同じなら、ぜんぜん違う鉱物でも基本的に同じ形になる。</p><p>ここで大切なのは結晶軸の本数と長さ、そしてその角度。<br />結晶系はこの３つに注目してもらえば、まあオッケーかな。<br />この３つで結晶の形が基本的に決まってしまうというところがミソなのですよ。</p><p>石好きにとって結晶の形って重要でしょ。<br />だから、結晶の形を決める結晶系を知っていることは、けして損にはならないと思うよ。</p><p>で、それらは全部で６種類あって、すべての鉱物は必ずそのどれかに分類される。<br />今回はその６種類を簡単に紹介します。</p><p>ところで、前回のこのコラムを読んでくれた人は、あれ？　と思ったりしたかな。<br />そう、確かに私は前回「結晶系は７種類ある」と書いた。<br />それなのに今回は６種類と書いている。<br />６種類なのか７種類なのか、理由は後ほど。</p><p><br />先ずは結晶系の名称から。</p><p>○等軸晶系（とうじくしょうけい）<br />○正方晶系（せいほうしょうけい）<br />○斜方晶系（しゃほうしょうけい）<br />○単斜晶系（たんしゃしょうけい）<br />○三斜晶系（さんしゃしょうけい）<br />○六方晶系（ろっぽうしょうけい）</p><p>とりあえず、この６種類ということで話を進めるよ。</p><p><b>○等軸晶系<br /></b>結晶軸　３本<br />軸の長さ　３本とも同じ<br />角度　３本が９０&deg;に交わっている。<br /><br /><img class="mt-image-none" height="268" alt="91-01.jpg" width="371" src="http://www.anahitastones.com/earth/images/91-01.jpg" /></p><p>この等軸晶系が結晶系の中でも一番シンプル。<br />何てったって、わかりやすい。縦横高さがみな同じ長さだから、<br />それぞれの面が結晶の中心から同じ距離にある。</p><p>・この系に属する鉱物<br />ダイヤモンド、パイライト、ガーネット、スピネル、フローライト、マグネタイト、ガレナ、ラピスラズリなど<br /><img class="mt-image-none" height="402" alt="91-1.jpg" width="550" src="http://www.anahitastones.com/earth/images/91-1.jpg" /><br /><br />どう、みんな同じような形をしているでしょう。<br />コロッとしているところが特徴かな。</p><p><br /><b>○正方晶系<br /></b>結晶軸　３本<br />軸の長さ　３本のうち２本だけが同じ長さ。高さ方向の１本だけが違う<br />角度　３本が９０&deg;に交わっている<br /><br /><img class="mt-image-none" height="380" alt="91-02.jpg" width="304" src="http://www.anahitastones.com/earth/images/91-02.jpg" /></p><p>なぜ、１本だけ長さが違うのかといわれても、だってそうなんだもん。　<br />としかいえないところが悔しい。<br />強いていうなら自然がそれを選択したというところか。<br />でも、だからこそ馴染みのある長細い結晶が生まれるのだ。</p><p>・この系に属する鉱物<br />スキャポライト、アポフィライト、ルチル、キャルコパイライト、ジルコンなど<br /><img class="mt-image-none" height="181" alt="91-2.jpg" width="550" src="http://www.anahitastones.com/earth/images/91-2.jpg" /><br />断面が四角くて縦長。<br />これのイメージは牛乳パック。開け口の部分を無くしてみたらこの形。<br />写真のアポフィライトは頭の部分だけだけど、正しくそうでしょ。</p><p><b><br />○斜方晶系<br /></b>結晶軸　３本<br />軸の長さ　３本とも違う<br />角度　３本が９０&deg;に交わっている<br /><br /><img class="mt-image-none" height="294" alt="91-03.jpg" width="420" src="http://www.anahitastones.com/earth/images/91-03.jpg" /></p><p>上の２つの晶系とあわせて、ここまでが９０&deg;に交わっている結晶軸を持っていることが特徴。<br />直角に交わっているのに、なぜ斜なのか。　</p><p>・この系に属する鉱物<br />トパーズ、セレスタイン、アラゴナイト、スティブナイト、サルファー、アレキサンドライトなど<br /><br /><img class="mt-image-none" height="402" alt="91-3.jpg" width="550" src="http://www.anahitastones.com/earth/images/91-3.jpg" /><br /><br />横から押されて歪んでいるように見える結晶が多いかな。<br />それは結晶軸の長さが３本とも違うからこそで、断面が正方形から菱形まである。<br />たまたま２本が同じ長さになったら、正方晶系と区別がつかないのでは？</p><p><br /><b>○単斜晶系<br /></b>結晶軸　３本<br />軸の長さ&nbsp; ３本とも違う<br />角度&nbsp; ３本のうち２本が９０&deg;で、残りの１本が斜めに交わっている<br /><br /><img class="mt-image-none" height="300" alt="91-04.jpg" width="300" src="http://www.anahitastones.com/earth/images/91-04.jpg" /></p><p>１本だけが斜めに交わっているって、何だかすごくバランスが悪い感じがするんだけれど、<br />でもそうなんだからしかたないよね。　って、ちょっと投げやりな印象を持っているワタクシです。</p><p>・この系に属する鉱物<br />レピドライト、サニディン、ジプサム、スフェーンなど<br /><img class="mt-image-none" height="199" alt="91-4.jpg" width="550" src="http://www.anahitastones.com/earth/images/91-4.jpg" /><br />この結晶系の鉱物自体あまりみかけない。<br />ジプサムは巨大な結晶が発見されているけれど。その他は本を見てもあまり載っていない。<br />ということである意味レア鉱物。</p><p><br /><b>○三斜晶系<br /></b>結晶軸　３本<br />軸の長さ　３本とも違う<br />角度　３本とも斜めに交わっている<br /><br /><img class="mt-image-none" height="357" alt="91-05.jpg" width="300" src="http://www.anahitastones.com/earth/images/91-05.jpg" /></p><p>一番フリーダムな結晶系のような感じ。<br />でも、これはこれでこの結晶系にそった形をはみ出すことはない。</p><p>・この系に属する鉱物<br />ロードナイト、ターコイズ、カイヤナイト、パイロクスマンガン石、アマゾナイト、ラブラドライトなど<br /><img class="mt-image-none" height="180" alt="91-5.jpg" width="547" src="http://www.anahitastones.com/earth/images/91-5.jpg" /><br /><br /><br /><br />この晶系の鉱物も数が少ない。<br />さらにいうなら大きな結晶に育つものも少ない。ターコイズとかアマゾナイトなんか<br />結晶が細かすぎてひとかたまり。形なんかわからないよ。<br />単斜晶系の鉱物と並んでレアであること間違いなし。</p><p><b><br />○六方晶系<br /></b>結晶軸&nbsp; ４本<br />軸の長さ　３本が同じ長さで１本だけがちがう<br />角度　３本が１２０&deg;で交わり、その３本に対し高さ方向の１本が９０&deg;に交わっている<br /><br /><img class="mt-image-none" height="374" alt="91-06.jpg" width="300" src="http://www.anahitastones.com/earth/images/91-06.jpg" /></p><p>さあ、来ましたよ。もっとも馴染み深い六方晶系ですよ。六角柱ですよ。<br />石に詳しくなくても、結晶というと誰もが六角柱を想像するのは水晶のおかげ<br />なんだけれど、そのせいで結晶はみんな六角柱だと思っている人が多い。<br />そのくらい身近な結晶系なのに、上記の５つに比べこの六方晶系が一番ヤヤコシイ。</p><p>何てったって結晶軸が４本もある。<br />その中で同じ長さの３本が同一平面上において１２０&deg;で交わる。これで六角形が形づくられるわけ。<br />そして残りの１本がそれに対して垂直に伸びることによって六角形が六角柱になるっていうことだ。</p><p>・この系に属する鉱物<br />トルマリン、アクアマリン、水晶、アパタイト、ロードクロサイト、カルサイト、コランダム、ヘマタイトなど<br /><img class="mt-image-none" height="180" alt="91-6.jpg" width="550" src="http://www.anahitastones.com/earth/images/91-6.jpg" /><br /><br />一番なじみの深い結晶が一番特殊な結晶だったというわけ。<br />でも、鉱物としてみると一番種類が多いから、ぜんぜんレアじゃないところが<br />何だか偉ぶってなくていいよね。</p><p>そして、ここからが問題。「六方晶系はヤヤコシイ」の最大のヤヤコシイ。</p><p>それは三方晶系（さんぽうしょうけい）をこの中に含んでいるということなのだ。</p><p>三方晶系。それは７番目の結晶系。<br />水晶もトルマリンもカルサイトもコランダムもヘマタイトも三方晶系である。<br />しかし、「六方晶系（三方晶系含む）」と表されているときが多く、三方晶系は六方晶系の<br />一形態に過ぎないとされてきた。</p><p>ところが、最近は「三方晶系は六方晶系ではない」とする意見が増えてきている。<br />にもかかわらず、本によっては水晶を六方晶系としていたり三方晶系<br />としていたり、まったく統一されていない。</p><p>冒頭でいった結晶系は６種類なのか７種類なのかというのは、<br />この三方晶系を六方晶系に含めるのか、それとも独立させるのか、ということなのです。<br />鉱物学会さんのほうでもちゃんと決まってないみたいですねえ。</p><p>☆三方晶系とは<br />本を何冊も読んでみたのだけれど、どうも私の頭ではうまく理解ができないのですよ。<br />ある本には「六方晶系を半分にしたものが三方晶系」と書かれていたりするけれど、<br />どう半分にしているのかがわからない。<br />じゃあ、３分の１にしたら二方晶系？　&larr;んなバカな。<br />またある本には「六方晶系ならば隣り合った面は同じにならなくてはいけない。<br />それに対し三方晶系はひとつおきに同じ面が現れる」と書かれている。<br />これは、アクアマリンなどのベリルは結晶の断面がどれもほぼちゃんとした六角形なのに対し、<br />水晶はちゃんとした六角形なんてほとんどなく、たいていは一面おきに同じ大きさの面が現れる。<br />それこそが三方晶系の証ということらしい。</p><p><img class="mt-image-none" height="180" alt="91-56.jpg" width="550" src="http://www.anahitastones.com/earth/images/91-56.jpg" /><br /><br />左は六方晶系であるアクアマリンの結晶。<br />右は三方晶系である水晶の結晶を真上から撮ったもの</p><p>確かに両方六角形ではあるけれど、水晶の結晶はまるで三角形に見える。<br />一面おきに面の大きさが極端に違っている。三方晶系でなければこうはならないそうだ。</p><p>みなさんは含む派？　それとも独立派？　</p><p><br />さて、長々と引っ張ってきた結晶系のお話しもそろそろ終了。<br />あらためてそれぞれの結晶系の鉱物を見てみると、色がついて透明で、<br />わあキレイとなるのはたいてい等軸晶系か六方晶系。ま、これは私のイメージだけどね。</p><p>それから、鉱物は天然のものだから、頭が欠損していたり、<br />結晶が正しい形から大幅にずれたりしているから、正しくこれというものはなかなかないよね。<br />欠損していず、これが正しい形ですという結晶がもしあれば、<br />結晶図とかに照らし合わせてもわかりやすいのだろうけれど、<br />そんなものは１００パーセント有り得ないから、なかなかわかりにくい。<br />でも学者さんとかはその天然の結晶を見て、これがこっちにずれている、<br />これがこっちにずれている、だからこれは○○晶系だとわかるらしい。</p><p>それでも、ひとつの石をたくさん見ていると、多少形が歪んでいても、<br />どれがどうずれたかが素人なりにわかるようになってくる。<br />その石にとにかくたくさん馴染んで慣れることカナ。</p><p>トパーズなど私たちはたくさん採ったから、どんなに歪んでいても、<br />ほんの欠片でもトパーズってわかるようになったよ。トパーズだけだけどね。</p><p><br />それにしても、不思議だと思わない？<br />自然って無限に複雑に見えるのに、本当のところ実は単純さを求めているんじゃないのかなって。<br />私が初めてパイライトを見たとき、そのあまりにも立方体な形に、<br />こんなの自然じゃありえないって思ったもん。<br />でも、それこそが自然だったんだよね。</p><p>ちょっと大げさになるけれど、現在見えている宇宙には地球にあるものと同じ元素しかないそう。<br />だからきっと宇宙もその本質は単純なのかもしれない。<br />そんなことまで考えてしまう鉱物って、やっぱりすごいなって思うんだ。</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p>]]>
        
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    <title>【第90回】トラピチェ</title>
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    <published>2013-02-01T02:58:40Z</published>
    <updated>2013-02-01T07:44:32Z</updated>

    <summary>※画像はウィキペディアより人類滅亡とかベルトがどうのとかを予定どおり通過いたしま...</summary>
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        <name>アナヒータ</name>
        
    </author>
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.anahitastones.com/earth/">
        <![CDATA[<p><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline"><img class="mt-image-none" height="400" alt="90_eme2c.jpg" width="378" src="http://www.anahitastones.com/earth/images/90_eme2c.jpg" /></span><br /><span style="display: inline! important; float: none; word-spacing: 0px; font: 12px/15px 'Hiragino Kaku Gothic Pro', 'ヒラギノ角ゴ Pro W3', Osaka, 'ＭＳ ゴシック', 'ＭＳ Ｐゴシック', arial, helvetica, clean, sans-serif; text-transform: none; color: rgb(80,80,80); text-indent: 0px; white-space: normal; letter-spacing: normal; background-color: rgb(255,255,255); text-align: left; orphans: 2; widows: 2; -webkit-text-size-adjust: auto; -webkit-text-stroke-width: 0px">※画像はウィキペディアより</span><br /><br />人類滅亡とかベルトがどうのとかを予定どおり通過いたしまして、２０１３年も早２月。<br />皆様いかがお過ごしですか？<br /><br />今年はそんな激しいイベントとかはなかったと思いますので、<br />一年、落ち着いてすごせたらいいなと思っております。</p><p><br />それではそんな２０１３年最初に紹介する石は、<br />「以前には希少すぎてコレクターズアイテムの域を出られなかった石が、<br />ついに多くの人に知られるようになった」っていう石。</p><p>そういう石といえば、私はトラピチェ・エメラルドが正しくそれなんじゃないかと思うんです。</p><p>トラピチェ・エメラルド。<br /><br />それは１５０年ほど前にコロンビアのムゾー鉱山で発見された、ちょっと変わったエメラルド。<br />ムゾー鉱山といえば鉱山のその名前がブランドになってしまうほど、<br />現在でも世界でもっとも美しいエメラルドを産出している鉱山。<br />そこから、ごくたまーに出てくる。<br />最近はマダガスカルとか他の国からも見つかっているけれど、ムゾー鉱山産にはかなわない。</p><p><img class="mt-image-none" height="318" alt="90_tra2.jpg" width="400" src="http://www.anahitastones.com/earth/images/90_tra2.jpg" /><br /><img class="mt-image-none" height="347" alt="90_tra3wiki.jpg" width="357" src="http://www.anahitastones.com/earth/images/90_tra3wiki.jpg" /><br /><span style="display: inline! important; float: none; word-spacing: 0px; font: 12px/15px 'Hiragino Kaku Gothic Pro', 'ヒラギノ角ゴ Pro W3', Osaka, 'ＭＳ ゴシック', 'ＭＳ Ｐゴシック', arial, helvetica, clean, sans-serif; text-transform: none; color: rgb(80,80,80); text-indent: 0px; white-space: normal; letter-spacing: normal; background-color: rgb(255,255,255); text-align: left; orphans: 2; widows: 2; -webkit-text-size-adjust: auto; -webkit-text-stroke-width: 0px">※画像はウィキペディアより</span><br /><br />写真のとおり結晶の中心から放射状に伸びている６本の黒い線が特徴。<br />ていうか、この黒い線こそがトラピチェのトラピチェたるゆえん。</p><p><img class="mt-image-none" height="299" alt="90_tra6.jpg" width="368" src="http://www.anahitastones.com/earth/images/90_tra6.jpg" /><br /><span style="display: inline! important; float: none; word-spacing: 0px; font: 12px/15px 'Hiragino Kaku Gothic Pro', 'ヒラギノ角ゴ Pro W3', Osaka, 'ＭＳ ゴシック', 'ＭＳ Ｐゴシック', arial, helvetica, clean, sans-serif; text-transform: none; color: rgb(80,80,80); text-indent: 0px; white-space: normal; letter-spacing: normal; background-color: rgb(255,255,255); text-align: left; orphans: 2; widows: 2; -webkit-text-size-adjust: auto; -webkit-text-stroke-width: 0px">※画像はウィキペディアより</span><br /><br />これは「サトウキビ絞り機」の絵。<br />この機械をトラピチェまたはトラピッチというらしい。<br />見てのとおり、この機械を動かすための歯車というか動力部分にその模様が<br />似ていたからということでトラピチェという名前になったそうだ。<br />もちろん現在はこんなふうには動かしていないと思うけど。</p><p>ところで、トラピチェって、当時は鉱物の専門店やミネラルショーに行かないと<br />絶対にお目にかかることができなかった。<br />それに今でもそうだけれど、１センチに満たないくらいの結晶が何万円もする。<br /><br />私としてもショーで見かけるたびに欲しくなっていたんだけれど、<br />「それを買ったら、もう他に何も買えなくなる」<br />って思うとどうしても手が出せない。手が出ないまま現在に至っております。</p><p>それが、ここ最近になって宝石店とかで指輪やペンダントになって売られているのを<br />見かけるようになってきた。<br /><br />トラピチェという名前もけっこうメジャーになってきているようで、<br />「おう、なかなかやるようになったな（何を？）」とは思っているんだけど、でも値段がねぇ。</p><p>指輪とかになるとプラチナとかダイヤモンドとかを使っちゃうから、<br />ルースの値段プラス１０万２０万は当たり前なわけで&hellip;&hellip;。</p><p>けっきょく手を出せないままでいるうちにすっかりメジャーになっちゃって、<br />これじゃあ「こんなの知ってる？」なんて自慢もできないよ、ちぇっ。　って感じです。</p><p><br />閑話休題<br /><br />トラピチェの最大の問題はというと、「なぜこんな模様ができるのか」ということにつきる。<br />ちなみにこの黒い模様がなにでできているのかというと、曹長石（そうちょうせき：アルバイト）と<br />ベリル（緑柱石：りょくちゅうせき）の目に見えない極微細な結晶の混合物。<br />&nbsp;</p><p>緑に発色したベリルの宝石名がエメラルドなんだから、ベリルの極微細な結晶はまあいいとして、<br />曹長石というのは単なる不純物（インクルージョン）でしかない。<br />その不純物がなぜ規則正しくあのような幾何学模様になるんだろう。</p><p><br />実は、これが２０１３年の現在でもよくわかっていない。</p><p><br />専門家がおこなったＸ線解析でようやくわかったことといえば、その結晶が２種類の<br />結晶系でできているということ。</p><p>結晶系というのは、四角くなったり丸くなったり六角形になったりする結晶を分類わけしたもの。<br />全部で７種類あって、すべての鉱物は必ずそのいずれかに分類される。</p><p><br />すべての鉱物は必ずそのいずれかに分類される（大切なことなので二度いいました）</p><p>結晶が六角柱になるベリルは六方晶系（ろっぽうしょうけい）に分類されている。<br />当然、エメラルドも六方晶系。<br />ところがトラピチェの中には三斜晶系（さんしゃしょうけい）が混在しているんだそう。</p><p>なぜそうなるのかはまったくわかっていない。　　　<br />鉱物七不思議のひとつなのである（七つあるかどうかわからないけど）。</p><p><br />さて、トラピチェといえばエメラルドなのだけれど、トラピチェとはあくまでも模様のこと。<br />最近はエメラルド以外のトラピチェも見つかっている。<br />やはり同じ六方晶系の石がトラピチェになっている。</p><p><br />その代表的なものが、トラピチェ・サファイアとトラピチェ・ルビー。<br /><br />サファイアとルビーはコランダムの色違いだから、サファイアがあるのならルビーがあって<br />当然なんだけれど、サファイアとルビーなんだよね。<br />こりゃまた高価な石がトラピチェになったもので&hellip;&hellip;。<br />私はまだ写真でしか見たことがないのだけれど、トラピチェ・エメラルドの緑の部分が<br />そっくり赤や青に置き換わっているところを想像してもらえたらいいかな。</p><p>そこでですね、ちょっとこの写真を見てください。</p><p><img class="mt-image-none" height="400" alt="90_tra-saf6.jpg" width="364" src="http://www.anahitastones.com/earth/images/90_tra-saf6.jpg" /><br /><br />○で囲ってあるところ。<br /><br />直径約１センチ。<br />これ、何年か前に富山県で採集したサファイア。<br />コランダムの赤以外をサファイアと呼ぶんで、あえてサファイアっていっちゃいますけど、どうですか？<br />中心から放射状に６本の黒い線が入っているでしょう。</p><p>拡大するとこんな感じ。ちょっとわかりにくいけど。</p><p><img class="mt-image-none" height="155" alt="90_tra-saf4.jpg" width="173" src="http://www.anahitastones.com/earth/images/90_tra-saf4.jpg" /><br /><br />こ、これって、トラピチェっぽくないですかね。<br />もしそうなら、自分で採集したトラピチェ・サファイアを持っているってことで、<br />すんごく自慢できるんですけど、どうですか？　ちょっと強引ですか？</p><p><br />それでは最後に、ショップでトラピチェ・エメラルドを探すときは単なるエメラルドの中からも探してみて。<br />店員さんに気づかれなかったトラピチェが混じっていることがあるかもね。<br />そしたらラッキー。</p><p>それじゃ、また。</p><p>&nbsp;</p>]]>
        
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    <title>【第89回】サーペンチン</title>
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    <published>2012-12-01T02:09:34Z</published>
    <updated>2012-12-01T02:18:30Z</updated>

    <summary><![CDATA[&nbsp;サーペンティン。日本名は蛇紋石（じゃもんせき）。※画像はウィキペディ...]]></summary>
    <author>
        <name>アナヒータ</name>
        
    </author>
    
    
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        <![CDATA[<p><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline">&nbsp;</span>サーペンティン。<br />日本名は蛇紋石（じゃもんせき）。<br /><br /><img class="mt-image-none" height="222" alt="89_s2_wiki.jpg" width="400" src="http://www.anahitastones.com/earth/images/89_s2_wiki.jpg" /><br />※画像はウィキペディアより</p><p>白く不透明なこの石はヘビの紋様を持った石ということなのだけれど、<br />私はなんといってもサーペンティンという名前が好きなのだ。</p><p>だって、サーペントですよ、サーペント。<br />ザ・サーペントとすれば「西洋の古きヘビ」。ようするに悪魔のことなのですよ。</p><p>中世から近世にかけてはドラゴンと混同されていたり、東洋では竜だと思われていたりと、<br />なかなかうまく伝わっていないのですが、よくぞ日本人はこの石に蛇紋と名付けてくれました。</p><p>わかっているじゃないですか。名前をつけた学者さんはこの石の神話的本質を<br />理解していたに違いありません。<br />そうでなかったらこんな名前付けない。</p><p>そう、サーペンティンは神話を具現化させた石なのです。石になった悪魔なのです。<br />んー、かっこいい！<br /><br /><img class="mt-image-none" height="272" alt="89_tos_wiki.jpg" width="400" src="http://www.anahitastones.com/earth/images/89_tos_wiki.jpg" /><br />※画像はウィキペディアより</p><p>語源はもちろんラテン語。<br />サーペントの語尾に「ine：イン」をつけてサーペンティン。</p><p>正確なことはわからないのだけれど、この「イン」というのはギリシャ語で「～に似た」とか<br />「～の性質を持つ」という意味らしい。<br />現代では「ite：イト」と付けることになっているけれど、「イン」は<br />歴史的伝統的なものなのかもしれないね。<br /><br />コーネルピンとか、スペサルティン（満礬柘榴石：まんばんざくろいし）とか、<br />トルマリン（電気石：でんきせき）もインだよね。</p><p><br />さて、サーペンティンのかっこよさをわかってもらったところで、それはどういう石なのか。<br />　<br />まず、サーペンティンは地下深くでできる深成岩であること。<br />それが、地殻変動などで地表に現れる。<br /><br /><img class="mt-image-none" height="400" alt="89_s3_wiki.jpg" width="300" src="http://www.anahitastones.com/earth/images/89_s3_wiki.jpg" /><br />※画像はウィキペディアより<br /><br />だから、サーペンティンのあるところには必ず近くに断層がある。しかも巨大な断層。<br />日本でもっとも有名なのは新潟県から静岡県に走るフォッサマグナ。</p><p>フォッサマグナというと新潟県糸魚川市から富山県朝日町の海岸でヒスイを<br />見つけることができるのは有名な話で、<br />私も富山県に住んでいたときにはさんざんヒスイを探しに行った。<br /><br />今思うとたくさんありましたよ、サーペンティン。<br />いや、たくさんどころではなく、いくらでもという感じで。</p><p>見た目は濃くて深い緑とちょっと黄色っぽい白い部分の混じっている石で、<br />ヌメッとした質感。でも触ってみるとサラサラでツルツルな感じの石。<br /><br />マンガンと鉄を主成分にしているから、この白っぽい部分がサーペンティン。<br />でも、海岸に落ちていたものはほとんどが緑だったな。<br />たぶん、白ければ白いほどマンガンが多く、鉄が増えると緑っぽくなってくるんだと思う。</p><p><br />ところで、むずかしいことはパスするんだけれど、この石は本来、<br />橄欖石（かんらんせき：ペリドタイト）とか輝石（きせき：パイロキシン）が<br />蛇紋石化作用（じゃもんせきかさよう：サーペンティニゼーション）をという作用を受けて作られている。</p><p>それで、その過程でアンチゴライト、クリソタイル、リザーダイトという３つの鉱物が作られ、<br />混じり合っている。<br />この３つの石は肉眼でまったく区別がつかないことから、ひとまとめでサーペンティンと呼んでいる。<br />サーペンティンはこれら３つの鉱物が混ざったものをいっているんだ。</p><p>それでも、必ず均等に混ざっているわけではなく、偏りがあって３つの内のひとつが<br />単独で存在している場合もある。<br />その中でもとくにクリソタイルが単独になったときにけっこうおもしろい鉱物ができあがったりする。<br />クリソタイルってとても繊維状になりやすく、そうなったものが石綿（いしわた：アスベスト）。　<br /><br />最近のものには書かれていないけど古い文献にはサーペンティン・アスベストって書いてある。</p><p>この繊維状になったクリソタイルに石英が染み込んだものをヒスイを探しに行ったときに時々見つけた。</p><p>何とこれがタイガーズアイとかホークスアイにそっくり。<br />違うのは緑をしているってところ。<br />黄色ければタイガーズアイ、青ならホークスアイ。緑だったら何アイっていえばいいのかな。<br />それこそサーペントアイだとすんごくカッコイイかも。<br />しかも、波に洗われて研磨された状態で海岸に転がっているから、<br />お店で売られているものがそのままそこにある感じ。</p><p>いつかヒスイを探しに行かれることがあったとき、ヒスイばかりに目を奪われていては行けませんよ。<br />サーペンティン、そしてサーペントアイ（仮）もけしてお忘れのないようにね。</p><p><img class="mt-image-none" height="230" alt="89_s4_wiki.jpg" width="400" src="http://www.anahitastones.com/earth/images/89_s4_wiki.jpg" /><br />※画像はウィキペディアより<br /><br /><br />それにしても、もう一年が過ぎちゃいますね。<br />２０１２年。マヤの予言はどうなるでしょうか。<br />っていうか、さんざん煽っていた○○とか○○とかはどうするんでしょ。<br />「ささ、次、次」って感じで次の予言にいっちゃいますかね。<br />楽しみです、フフフ。<br />　<br />来年の干支はヘビ。巳年です。<br />もしかするとヘビに由来するサーペンティンがあなたに悪魔の力を与えてくれるかもしれないよ。<br />うー、かっこいい！</p><p>そんなわけで、少し早いですが、ステキなクリスマスを。<br />そして、良いお年をお迎えください。</p><p><br />&nbsp;</p>]]>
        
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    <title>【第88回】スフェーン</title>
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    <id>tag:www.anahitastones.com,2012:/earth//4.957</id>

    <published>2012-10-01T08:51:47Z</published>
    <updated>2012-10-01T00:17:19Z</updated>

    <summary>第８５回でリビアングラスを紹介したときに、「ツタンカーメン展が全国をまわっている...</summary>
    <author>
        <name>アナヒータ</name>
        
    </author>
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.anahitastones.com/earth/">
        <![CDATA[<p><span style="color: black">第８５回でリビアングラスを紹介したときに、「ツタンカーメン展が全国をまわっているから見に行ってくるといいよ」って言ったのを憶えてる？</span></p><div style="margin: 0mm 0mm 0pt; vertical-align: baseline" align="left"><span style="color: black">そのツタンカーメン展がようやく関東に来たんで、もちろん行ってきました。</span></div><div style="margin: 0mm 0mm 0pt; vertical-align: baseline" align="left"><span style="color: black">とんでもない人出で入場制限までされていたんですが、とってもよかったですよ。<br /></span></div><div style="margin: 0mm 0mm 0pt; vertical-align: baseline" align="left">&nbsp;<span style="color: black">&nbsp;<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline">&nbsp;</span><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline">&nbsp;</span><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline"><img class="mt-image-none" height="320" alt="88_lib06.jpg" width="278" src="http://www.anahitastones.com/earth/images/88_lib06.jpg" /></span></span>&nbsp;<br />&nbsp;</div><div style="margin: 0mm 0mm 0pt; vertical-align: baseline" align="left"><span style="color: black">これがそのときに紹介したリビアングラスで作られたスカラベが使われている胸飾り。<br /><br /><span style="color: black"><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline">&nbsp;</span></span></span></div><div style="margin: 0mm 0mm 0pt; vertical-align: baseline" align="left"><span style="color: black">大きさは手のひらを開いたよりちょっと大きいくらいで、スカラベは５００円玉<br />くらいの大きさでした。ちょっと思っていたより小さかったかな。</span></div><div style="margin: 0mm 0mm 0pt; vertical-align: baseline" align="left">&nbsp;</div><div style="margin: 0mm 0mm 0pt; vertical-align: baseline" align="left"><span style="color: black">でも、これは副葬品で魔よけの護符ですから、大きさは関係なのです。<br />その歴史的価値は人類にとって計り知れないものなのです。</span></div><div style="margin: 0mm 0mm 0pt; vertical-align: baseline" align="left"><span style="color: black">いいものを見ることができました。</span></div><div style="margin: 0mm 0mm 0pt; vertical-align: baseline" align="left">&nbsp;</div><div style="margin: 0mm 0mm 0pt; vertical-align: baseline" align="left">&nbsp;</div><div style="margin: 0mm 0mm 0pt; vertical-align: baseline" align="left"><span style="color: black">それでは本題です。<br /></span><span style="color: black">結晶がくさびに似ていることから、くさび石っていう日本名がついている石。</span></div><div style="margin: 0mm 0mm 0pt; vertical-align: baseline" align="left"><span style="color: black">はいっ、今回のお題はスフェーンです。</span></div><div style="margin: 0mm 0mm 0pt; vertical-align: baseline" align="left">&nbsp;</div><div style="margin: 0mm 0mm 0pt; vertical-align: baseline" align="left"><span style="color: black"><span style="color: black">&nbsp;<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline"><img class="mt-image-none" height="320" alt="88_tt08wiki.jpg" width="224" src="http://www.anahitastones.com/earth/images/88_tt08wiki.jpg" /></span></span></span>&nbsp;<br />※画像はウィキペディアより<span style="color: black"><br /><br />最近、ビーズになってお店に並んでいるのを見かけるようになったスフェーン。<br />この石の鉱物名はチタン石（ちたんせき：チタナイト）。</span></div><div style="margin: 0mm 0mm 0pt; vertical-align: baseline" align="left"><span style="color: black">名前のとおりレアメタルであるチタンを主成分にした希少鉱物。とくに大きな結晶はかなりレア。</span></div><div style="margin: 0mm 0mm 0pt; vertical-align: baseline" align="left">&nbsp;</div><div style="margin: 0mm 0mm 0pt; vertical-align: baseline" align="left"><span style="color: black">まあ、レアメタルといってもチタンはかなり身近で、いろんなところでお世話になっている。</span></div><div style="margin: 0mm 0mm 0pt; vertical-align: baseline" align="left"><span style="color: black">例えば、金属アレルギーを起こさないからピアスのキャッチに使われていたり、<br />軽くて丈夫なところからカメラとかのフレームにも使われている。</span></div><div style="margin: 0mm 0mm 0pt; vertical-align: baseline" align="left"><span style="color: black"><br />それに石好きならばきっと一番最初にルチルを思い浮かべるんじゃないかな。</span></div><div style="margin: 0mm 0mm 0pt; vertical-align: baseline" align="left"><span style="color: black"><br />さて、そのスフェーン、私はどちらかというとマニア向けの石という印象があるな。</span></div><div style="margin: 0mm 0mm 0pt; vertical-align: baseline" align="left"><span style="color: black; letter-spacing: 0.1pt">色はね、</span><span style="color: black">黄色、黄緑、緑、褐色の色があって、黄色はイエローサファイアみたいだし、<br />緑はペリドットみたいで<span style="letter-spacing: 0.1pt">キレイなんだよ。</span></span></div><div style="margin: 0mm 0mm 0pt; vertical-align: baseline" align="left"><span style="color: black">だから色だけ見ても間違いなく大人気になる石のはず。<br /><br /><span style="color: black">&nbsp;<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline"><img class="mt-image-none" height="251" alt="88tt02wiki.jpg" width="320" src="http://www.anahitastones.com/earth/images/88tt02wiki.jpg" /><span style="color: black">&nbsp;</span></form><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline">&nbsp;<br />&nbsp;</span><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline">&nbsp;</span><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline">&nbsp;<br />&nbsp;</span><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline"><img class="mt-image-none" height="208" alt="88_tt04wiki.jpg" width="320" src="http://www.anahitastones.com/earth/images/88_tt04wiki.jpg" /><br /><br />&nbsp;</span><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline">&nbsp;</span><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline"><img class="mt-image-none" height="320" alt="88_tt06wiki.jpg" width="239" src="http://www.anahitastones.com/earth/images/88_tt06wiki.jpg" /></span><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline">&nbsp;<br /><br />※画像は全てウィキペディアより</span></span></span></div><div style="margin: 0mm 0mm 0pt; vertical-align: baseline" align="left">&nbsp;</div><div style="margin: 0mm 0mm 0pt; vertical-align: baseline" align="left"><span style="color: black">でも、それなのに、なんで一般ウケしづらいマニア向けの石なのかっていうと、<br />実はこの石、硬度が５しかない。<br />さらに劈開（へきかい）といって割れやすい方向が２方向もある。</span></div><div style="margin: 0mm 0mm 0pt; vertical-align: baseline" align="left"><span style="color: black"><br />ようするに、「キズつきやすく割れやすい」という、けっこう扱いが難しい石なんだ。</span></div><div style="margin: 0mm 0mm 0pt; vertical-align: baseline" align="left"><span style="color: black; letter-spacing: 0.1pt">しかも、大粒の結晶は激レアときている。<br /></span><span style="color: black">こういう石はなかなか一般には出回らない。<br /></span><span style="color: black; letter-spacing: 0.1pt">そこが私がマニアックだと思っている最大の理由。</span></div><div style="margin: 0mm 0mm 0pt; vertical-align: baseline" align="left">&nbsp;</div><div style="margin: 0mm 0mm 0pt; vertical-align: baseline" align="left"><span style="color: black">こう言っちゃうと「こんな難しい石、ちょっとね」って思うかもしれないけど、<br />うちのカミさんはこの石が大好きだったりするんだよね。</span></div><div style="margin: 0mm 0mm 0pt; vertical-align: baseline" align="left">&nbsp;</div><div style="margin: 0mm 0mm 0pt; vertical-align: baseline" align="left"><span style="color: black">昔の話なんだけれど、５～６年前、宝石の即売会があって、<br />２人で見に行ったことがあるんですよ。<br /><br />そのころはスフェーンなんてまだまだマイナーで、ほとんどっていうか、<br />ぜんぜん扱われていなかったんだ。</span></div><div style="margin: 0mm 0mm 0pt; vertical-align: baseline" align="left"><span style="color: black">もちろん私たちもスフェーンがあるなんて思っていないから、<br />まったく意識していなかったんだけど、そこに来ていた個人業者がスフェーンの<br />大粒の指輪を持って来ていたんですよ。</span></div><div style="margin: 0mm 0mm 0pt; vertical-align: baseline" align="left"><span style="color: black">なんと、それがキレイでさ、濃い黄色のスフェーンだったんだけど、とにかく輝くの。キラめくの。</span></div><div style="margin: 0mm 0mm 0pt; vertical-align: baseline" align="left"><span style="color: black">５カラットくらいあったかな、上から見て１円玉くらいの大きさくらい。<br /><br />ブリリアントカットのそれは青や赤や七色の光で輝いて、<br />いやホントこれはダイヤモンドよりすごいんじゃないかって思ったもんね。</span></div><div style="margin: 0mm 0mm 0pt; vertical-align: baseline" align="left">&nbsp;</div><div style="margin: 0mm 0mm 0pt; vertical-align: baseline" align="left"><span style="color: black">カミさんそこから動かなくなりましたよ。</span></div><div style="margin: 0mm 0mm 0pt; vertical-align: baseline" align="left"><span style="color: black">その業者はどうやらコレクターだったらしくて、もうマニアックな石ばかり。</span></div><div style="margin: 0mm 0mm 0pt; vertical-align: baseline" align="left"><span style="color: black">話が弾んじゃって、カミさん最後にはボソッと「これ買っちゃおうかな&hellip;&hellip;」なんて言い出す始末。</span></div><div style="margin: 0mm 0mm 0pt; vertical-align: baseline" align="left">&nbsp;</div><div style="margin: 0mm 0mm 0pt; vertical-align: baseline" align="left"><span style="color: black">私、思いっきり止めましたよ。</span></div><div style="margin: 0mm 0mm 0pt; vertical-align: baseline" align="left"><span style="color: black">後ろから羽交い締めにするくらいの気持ちで止めましたよ。</span></div><div style="margin: 0mm 0mm 0pt; vertical-align: baseline" align="left">&nbsp;</div><div style="margin: 0mm 0mm 0pt; vertical-align: baseline" align="left"><span style="color: black">だってそのスフェーン、７０万円って値札がついていたんですもん。</span></div><div style="margin: 0mm 0mm 0pt; vertical-align: baseline" align="left">&nbsp;</div><div style="margin: 0mm 0mm 0pt; vertical-align: baseline" align="left"><span style="color: black">それでうちに帰ってきてからいろいろ調べてみたところ、<br />やっぱり屈折率が高く光の分散はダイヤモンドと同等かそれ以上となっている。</span></div><div style="margin: 0mm 0mm 0pt; vertical-align: baseline" align="left"><span style="color: black">　</span></div><div style="margin: 0mm 0mm 0pt; vertical-align: baseline" align="left"><span style="color: black"><br />さらに「ゴールドのような光の乱反射が起こり、光のイリュージョンに包まれる」なんて<br />形容されていたりもして、その散乱はハンパじゃない。</span></div><div style="margin: 0mm 0mm 0pt; vertical-align: baseline" align="left">&nbsp;</div><div style="margin: 0mm 0mm 0pt; vertical-align: baseline" align="left"><span style="color: black">やっぱり、あのときのカミさんの頭の中はイリュージョンでいっぱいだったんだと思う。</span></div><div style="margin: 0mm 0mm 0pt; vertical-align: baseline" align="left"><span style="color: black">今でもたまに「あれ、欲しかったな」なんて言ったりもしてますけどね。</span></div><div style="margin: 0mm 0mm 0pt; vertical-align: baseline" align="left">&nbsp;</div><div style="margin: 0mm 0mm 0pt; vertical-align: baseline" align="left">&nbsp;</div><div style="margin: 0mm 0mm 0pt; vertical-align: baseline" align="left"><span style="color: black">ちなみにちょっと余談ですけど、ブリリアントカットというと、ダイヤモンドと<br />イコールだと思っていたりしませんか？</span></div><div style="margin: 0mm 0mm 0pt; vertical-align: baseline" align="left">&nbsp;</div><div style="margin: 0mm 0mm 0pt; vertical-align: baseline" align="left"><span style="color: black">ブリリアントカットというのは全方向から入ってきた光をすべてトップから返すカットの方法。<br />光を散乱させるために開発されたカットなのです。</span></div><div style="margin: 0mm 0mm 0pt; vertical-align: baseline" align="left"><span style="color: black">ダイヤモンドは散乱が強いから、このカットに適しているというだけで、<br />ダイヤモンドにしかこのカットを使ってはいけないということじゃない。</span></div><div style="margin: 0mm 0mm 0pt; vertical-align: baseline" align="left"><span style="color: black"><br />だから、ダイヤモンドもブリリアントカットにしなければ光の散乱は起きないし、<br />ダイヤモンド並の屈折率を持つ石ならどんな石でも光の散乱は起きるのです。</span></div><div style="margin: 0mm 0mm 0pt; vertical-align: baseline" align="left"><span style="color: black">&nbsp;</span><span style="color: black">ゆえに、スフェーンをブリリアントカットにすることはとっても理にかなっているのです。</span></div><div style="margin: 0mm 0mm 0pt; vertical-align: baseline" align="left"><span style="color: black">　</span></div><div style="margin: 0mm 0mm 0pt; vertical-align: baseline" align="left"><span style="color: black"><span style="color: black">&nbsp;<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline">&nbsp;</span><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline"><img class="mt-image-none" height="97" alt="88bri02.jpg" width="139" src="http://www.anahitastones.com/earth/images/88bri02.jpg" /><br />&nbsp;</span></span></span>&nbsp;</div><div style="margin: 0mm 0mm 0pt; vertical-align: baseline" align="left"><span style="color: black">この形がブリリアントカット。</span></div><div style="margin: 0mm 0mm 0pt; vertical-align: baseline" align="left"><span style="color: black">上から見ると丸やだ円や四角があるけれど、横から見たら必ずこの形。</span></div><div style="margin: 0mm 0mm 0pt; vertical-align: baseline" align="left">&nbsp;</div><div style="margin: 0mm 0mm 0pt; vertical-align: baseline" align="left">&nbsp;</div><div style="margin: 0mm 0mm 0pt; vertical-align: baseline" align="left"><span style="color: black">話は戻って、そんな出来事のあったスフェーンですからね、私にはとっても印象深い石なんです。</span></div><div style="margin: 0mm 0mm 0pt; vertical-align: baseline" align="left"><span style="color: black">　　</span></div><div style="margin: 0mm 0mm 0pt; vertical-align: baseline" align="left"><span style="color: black">それで、そのマニアックだったはずのスフェーンが最近は宝石店でも<br />しっかり売られているようになって来てちょっと嬉しいんです。</span></div><div style="margin: 0mm 0mm 0pt; vertical-align: baseline" align="left"><span style="color: black">しかも、ちゃんとキラメキが見られるようにブリリアントカットになって。</span></div><div style="margin: 0mm 0mm 0pt; vertical-align: baseline" align="left">&nbsp;</div><div style="margin: 0mm 0mm 0pt; vertical-align: baseline" align="left"><span style="color: black">そして、ビーズにもなっているじゃないですか。</span></div><div style="margin: 0mm 0mm 0pt; vertical-align: baseline" align="left"><span style="color: black">でも、残念ながらビーズではそのキラメキを見ることはできないんだよね。<br />だから、もしかしたらスフェーンのことを「ちょっと地味な石」と思っている人もいたりしないかな。</span></div><div style="margin: 0mm 0mm 0pt; vertical-align: baseline" align="left">&nbsp;</div><div style="margin: 0mm 0mm 0pt; vertical-align: baseline" align="left"><span style="color: black">そういう人は、いやいやそうでない人も、最低一度は宝石店に見に行ってみてください。</span></div><div style="margin: 0mm 0mm 0pt; vertical-align: baseline" align="left"><span style="color: black">これがスフェーンの実力か！　って、かならず思いますから。</span></div><div style="margin: 0mm 0mm 0pt; vertical-align: baseline" align="left">&nbsp;</div><div style="margin: 0mm 0mm 0pt; vertical-align: baseline" align="left"><span style="color: black">それを見た上でビーズを手に取ってみてください。</span></div><div style="margin: 0mm 0mm 0pt; vertical-align: baseline" align="left"><span style="color: black">「これは、あのスフェーンのビーズなんだ」って、きっと見る目が変わるから。</span></div><div style="margin: 0mm 0mm 0pt; vertical-align: baseline" align="left">&nbsp;</div><div style="margin: 0mm 0mm 0pt; vertical-align: baseline" align="left">&nbsp;</div><div style="margin: 0mm 0mm 0pt; vertical-align: baseline" align="left">&nbsp;</div>]]>
        
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    <title>【第87回】デンドリティックアゲート</title>
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    <published>2012-08-01T01:12:50Z</published>
    <updated>2012-08-01T02:12:33Z</updated>

    <summary>８月になって夏もいよいよ本番。夏休み中の学生さん達も、休みのない社会人さん達も、...</summary>
    <author>
        <name>アナヒータ</name>
        
    </author>
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.anahitastones.com/earth/">
        <![CDATA[<p>８月になって夏もいよいよ本番。<br />夏休み中の学生さん達も、休みのない社会人さん達も、<br />見ているだけで涼しくなる石があるんです。</p><p>デンドリチックアゲート。</p><p>この石はまるで高原の森をそのままアゲート（瑪瑙：めのう）<br />の中に閉じこめたような石。<br />私は初めてこの石のビーズを見たとき、本当にその中に森があるように<br />見えて涼しくなるどころか感動してしまったくらいなのです。<br /><br /><img class="mt-image-none" height="211" alt="87_d1a.jpg" width="320" src="http://www.anahitastones.com/earth/images/87_d1a.jpg" /></p><p>とりあえずはみなさん、先ずは見に行くだけでもいいですから<br />お近くの石屋さんに足を運んでみてください。</p><p>それでは、そのデンドリチックアゲート。<br />アゲートはアゲートでいいのですけれど、デンドリチックとはなんなのか。</p><p>ご存じとは思いますが、石の中にまるで森が閉じこめられている<br />ような石というと、有名どころに忍石（しのぶいし）という石があります。</p><p><img class="mt-image-none" height="207" alt="87_den01wiki.jpg" width="320" src="http://www.anahitastones.com/earth/images/87_den01wiki.jpg" /><br />※画像はウィキペディアより<br /><br />森というよりは草に見えなくもないけれど、いちおう森ということにして、<br />これは岩石の中にマンガン系の鉱物などが染み込んで森のような模様になったもの。<br />この忍石の英名がデンドライトというのです。<br />そう、デンドリチックのデンドリはデンドライトのデンドリなのです。</p><p>そして、チックというと、これは「～的な」とか「～っぽい」という意味。<br />ドラマチックとか乙女チックのチックと同じ。</p><p>だから、直訳すると「デンドライト的なアゲート」とか「デンドライトっぽいアゲート」って<br />感じになるんじゃないかな。</p><p>まあ、「的な」とか「っぽい」とか書いてはいますが、デンドリチックアゲートは<br />あくまでもデンドライトの一種だということをお間違えなく。</p><p>ちなみに語源はギリシャ語で樹木を表すデンドロン。<br />鉱物の分野ではないけれど、枝分かれをたくさんしているからということで、<br />デンドリマーという名前のついたものもあったりする。</p><p><br />名前的なことはこのくらいにしておいて、それでは模様と形の関係について。<br />&nbsp;</p><p>形っていうと、デンドライトはどれもみな四角くカットされているでしょう。<br />大きくても小さくても、みんな平べったい長方形の形でね。</p><p><img class="mt-image-none" height="198" alt="87_den02wiki.jpg" width="252" src="http://www.anahitastones.com/earth/images/87_den02wiki.jpg" /><br />※画像はウィキペディアより<br /><br />それに対してデンドリチックアゲートはビーズやカボッションにカットされている。</p><p>デンドライトが四角いのは、あの模様がなぜか２次元的な<br />平面状にしか入らないところが最大の理由。<br />丸く削るということはせっかくの模様を削ってなくしてしまうということになる。</p><p>だからデンドライトは平面的な形にしかカットできない。<br />そして壁に掛けたり棚に置いたりして飾る、あくまで絵として楽しむための<br />ピクチャーストーンという位置づけなんです。<br />&nbsp;</p><p>ところがそれに対して、デンドリチックアゲートの模様は３次元として立体的に入っている。<br />その石の表面だけでなく奥の方にもずっとあの模様が続いている。<br />だから奥まで続くあの模様を全部見せるため、ビーズやカボッション<br />のように立体的なカットがされている。<br /><br />こんなカットがされる石はアクセサリーとか宝飾品のあつかいになる。</p><p><br />この２つの石の違いは飾り石か宝飾品かの違いになると思う。</p><p><br />さて、話は変わってあの模様。あの模様っていったい何？　って思ったりしません？<br />鉱物が入っているのならその鉱物にはその鉱物特有の結晶の形があるはずで、<br />なんであんな樹木のような形になってしまうのか、とっても不思議。<br />しかも、マンガン系の鉱物がなりやすいとはいうけれど、それ以外にも<br />ヘマタイト、ホランダイトなど多くの鉱物があの形になってしまう。</p><p><br />フラクタル</p><p><br /><br />これがデンドリチックアゲートのキーワード。</p><p>通常、結晶が育つときはその元になる水溶液がゆっくりゆっくり冷却されて、<br />少しずつ少しずつ育っていく。<br />しかし通常状態ではなく、水溶液が結晶化してもいいのに結晶になれない<br />過飽和の状態にあると、結晶はとっとと育ちたくてどうにもならなくなってしまう。</p><p>そうなるとどうなるか。<br />その鉱物の原子はもうどこでもいいからくっついて結晶になっちゃえ！　<br />って感じで、何だかくっつきやすそうなところにテキトーにくっついてしまう。</p><p>ところがっ！<br />テキトーにくっついていたはずなのに、そのテキトーが実はある法則に従っていた、ショック！</p><p><br />その法則というのが、フラクタルだーっ！</p><p><br />で、えーっと、フラクタルって何かというと、数学ではちゃんと定義されているんだけれど、<br />正確かつ簡潔に言い表すことは私の頭脳では不可能であります。<br />なので、ざーぁっと、大雑把にいってみると、「同じ形を無限に繰り返していくと全体と<br />一部が同じ形になり、それが自然の風景」という感じでしょうか。<br /><br />あー、やっぱり意味不明だ&hellip;&hellip;。</p><p><br />とりあえず下の図を見てください。</p><p><img class="mt-image-none" height="315" alt="87_f.jpg" width="450" src="http://www.anahitastones.com/earth/images/87_f.jpg" /><br /><br /><br />ひとつの辺の真ん中に同じ三角形を繰り返し無限に作っていく。<br />この図形がフラクタルの代表例なんですけど、途中から形が変わらなくなっているでしょう。<br />これと同じことが起こって下の写真みたくデンドロン状に結晶が育っていく。</p><p><img class="mt-image-none" height="236" alt="87_den03.jpg" width="320" src="http://www.anahitastones.com/earth/images/87_den03.jpg" /><br /><br /><br />他にフラクタルというと、身近なところでは雪の結晶がある。</p><p>この写真は雪の結晶のひとつ。<br /><br /><img class="mt-image-none" height="320" alt="87_snow.jpg" width="297" src="http://www.anahitastones.com/earth/images/87_snow.jpg" /><br /><br />これなんかよく似ているよね。<br />そんなわけで、デンドリチックアゲートのあの模様が作られていくのでした（強引）。</p><p>ただ、立方晶系や正方晶系の鉱物なら、枝分かれの角度が９０&deg;、<br />六方晶系なら３０&deg;という見た目の違いがあるから、自分の持っている<br />デンドリチックアゲートの結晶系を見てみるのもおもしろいと思うよ。<br />って、ちょっとマニアックすぎるか。</p><p><br />先述のとおり、デンドリチックアゲートはどちらかというと宝飾品というイメージがある。<br />カメオみたいなペンダントになって百貨店の７階あたりで売られている感じ。<br />ビーズだってすごくキレイなものばかり。宝飾品と同レベルのものも多いと思う。</p><p>あはは、自分の買ったデンドリチックアゲートが宝飾品と同レベルだと思ったら、<br />涼しくなるよりも心は熱くなっちゃうかもね。</p><p>というわけで、涼しくて不思議なデンドリチックアゲートでした。</p><p><br />&nbsp;</p>]]>
        
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    <title>【第86回」　</title>
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    <id>tag:www.anahitastones.com,2012:/earth//4.907</id>

    <published>2012-06-01T01:38:02Z</published>
    <updated>2012-06-01T01:55:19Z</updated>

    <summary>いやー、気づかなかった気づかなかった。こんな重要な石をちゃんと紹介していなかった...</summary>
    <author>
        <name>アナヒータ</name>
        
    </author>
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.anahitastones.com/earth/">
        <![CDATA[<p>いやー、気づかなかった気づかなかった。<br />こんな重要な石をちゃんと紹介していなかったなんて。<br /><br />第２１回でも少しは紹介していたのだけれど、<br />それは「，（カンマ）」の形をした勾玉（まがたま）を紹介したときに、<br />ついでのような形で紹介しただけだった。<br /><br />きっと、それをもって紹介したつもりになっていたんだろうな。<br />ホント私としたことが、だよ。</p><p>さ、その石とは。<br />そう、まったくもって意外なことに、なんとヒスイだったのですよ。</p><p><img class="mt-image-none" height="293" alt="86_je1.jpg" width="400" src="http://www.anahitastones.com/earth/images/86_je1.jpg" /><br /><br />ヒスイって、私にとってはすごく身近な石。<br />なにせ、８年間も住んでいた富山県から新潟県にかけての海岸に<br />ヒスイが打ち上がるのだから。<br />私もカミさんと一緒に何度ヒスイ探しに出かけたことか。</p><p>そこで、あらためて今回こそヒスイをちゃんと掘り下げてみようじゃないかと<br />思った次第なのであります。</p><p><br />それで、そのヒスイなのだけれど、過去には大きく分けて２種類の石が<br />ヒスイ（ジェード）と呼ばれて混同されてきた。</p><p><b>◎　ひとつはジェダイト。日本名：硬玉（こうぎょく）。<br /></b>これがヒスイ輝石で出来ている本当のヒスイ。<br />「本当の」というと何かもうひとつがヒスイの偽物という感じがして適切で<br />はないんだけれども、まあそこはちょっとカンベンしていただきましょう。</p><p><b>◎　もうひとつはネフライト。日本名：軟玉（なんぎょく）。<br /></b>国ではネフライトのことを古くから玉（ぎょく）と呼び価値のある宝石として扱ってきた。</p><p><img class="mt-image-none" height="200" alt="86_neph1.jpg" width="200" src="http://www.anahitastones.com/earth/images/86_neph1.jpg" /><br />硬玉と軟玉。この２種類をあわせて昔はヒスイと呼んでいた。<br />感覚としては「ヒスイには硬いものと軟らかいものの２種類があります」<br />という感じだったようだ。<br />研究が進んだ現代ではこの２つはまったく関連のない別の石だと<br />いうことがわかっていて、硬玉だけをヒスイと呼ぶことになっている。</p><p>にもかかわらず、昔の風習で未だにネフライトもヒスイとして販売されているところが困りもの。<br />骨董品などを扱っている店で仏像や五重塔あたりに加工されヒスイとして売られている。<br />ネフライト自体は深い緑のとてもキレイな石だから、<br />ネフライトだとわかって買う分には何も問題はないと思う。</p><p>ここでのポイントは呼び名だよね。<br />まとめると、<br />硬玉と軟玉をあわせた広い意味でのヒスイ　&rarr;　ジェード<br />硬玉　&rarr;　ジェダイト<br />軟玉　&rarr;　ネフライト</p><p>というわけで、ひとくちにヒスイといってしまうと、この２種類があるということを<br />まずは憶えておいてほしいところかな。<br />もちろん一般的に価値が高く何百万円、何千万円もするのは硬玉（ジェダイト）ですので、<br />お間違えのないように。<br />また、このコラムではヒスイというとジェダイトのことをさしますので、<br />これまたお間違えのないように。</p><p><br />さて、みなさんはヒスイというと真っ先に何を思い浮かべるかな。</p><p>勾玉？</p><p>そうだね。でも、勾玉はちょっと違うんだよな。<br />勾玉はあくまでもその形であって、石の種類じゃないんだよね。</p><p>とすると、ここはやっぱり色を思い浮かべてもらいたいなと思うんだ。</p><p>ヒスイの色というと、たぶん１００人いれば１００人とも、<br />その色は緑だと思うんじゃないのかな。<br /><br />うん、ヒスイというと緑。<br /><br />これが世間一般の常識となっていることは間違いのないところ。</p><p>しかし、私はここで緑を否定しておきましょう。</p><p>ヒスイは白なのです。</p><p>白いヒスイが９０パーセント。<br />残り１０パーセントの中に緑をはじめ青、紫、赤、黄&hellip;&hellip;。と、非常に多くの色があるのです。</p><p>そう、非常に多くの色があるというのもミソ。<br />「ヒスイ七色」という言葉もあって、ヒスイにはすべての色が<br />そろっているといっても過言ではないと思う。<br />すべての色があるのだから、当然、黒ヒスイだってあるぞ。<br />私も黒ヒスイを何個か持っている（最初の写真、上の段の真ん中）。<br />私の見つけた黒ヒスイはグレーが混じっていてイマイチ黒さに欠けるところがちょっと残念。</p><p>そういう他の色もあるということを考えると、緑はヒスイ全体の<br />１パーセントにも満たないと思うのだ。<br />よって、「ヒスイの色は緑」というのは正しくなく、<br />「ヒスイは緑がもっとも価値が高い」ということなら、そのとおりだといえる。</p><p>　<br />つづいて、鉱物としてのヒスイにはどのような特徴があるのか。</p><p>まず、ヒスイには結晶がない。</p><p>んー、これはちょっと乱暴ないい方だったかな。<br />でも、当たらずしも遠からず。<br />ヒスイ（もちろん硬玉ね）はヒスイ輝石という鉱物から出来ているのだけれど、<br />このヒスイ輝石が目に見えるような大きさの結晶に育たないんだよ。<br />どんなに大きくても０.５ミリが限界。<br />その微細な結晶がガッチリと絡まり合ってヒスイという石が出来ている。<br />だから、ヒスイは水晶のようにひとつの結晶を手のひらに載せるということができず、<br />ヒスイ輝石でできたヒスイという岩石を手のひらに載せることしかできない。</p><p>ちょっとヤヤコシイいい方になってしまったのだけれど、ヒスイとはヒスイ輝石<br />という微細な結晶の塊だということだな。</p><p>そう、だからヒスイには形がない。<br />水晶のように「あの形でなくなったらもう水晶じゃない」なんていわない。<br />どんな形になってもヒスイはヒスイなのだ。</p><p>そして次になんといっても硬い。<br />いや、字が違った「堅い」。</p><p>同じ「かたい」なのだけれど、その意味合いは大きく違う。<br />この「堅い」で表すならヒスイはダイヤモンドよりも圧倒的に堅い。</p><p>どういうことなのかというと、消しゴムとお煎餅を想像してみて。<br />消しゴムとお煎餅を両方ハンマーで叩くとどうなるか。<br />消しゴムはいくら叩いても割れることはないと思う。<br />一方、お煎餅の方は一発で粉々だよね。<br />次に爪でキズを付けてみようか。<br />消しゴムは簡単にキズがついちゃう。しかし、お煎餅の方はそう簡単にキズはつかない。</p><p>この場合、消しゴムがヒスイでお煎餅がダイヤモンド。<br />ダイヤモンドは世界で一番硬い鉱物といわれているけれど、<br />それはあくまでも「引っ掻きキズのつきにくさ」が世界一であって、<br />ハンマーなどによる衝撃にはめっぽう弱い。どちらかというと簡単に木っ端みじんになってしまう。</p><p>それに対しヒスイは簡単に引っ掻きキズはつくけれど、<br />ハンマーでバンバン叩いてもほとんど割れない。<br />たぶん、「堅い」順番ならばダントツで世界一になること間違いなし。</p><p>この堅い理由は前述のとおり、微細な結晶がギッチリ絡み合っているから。<br />それを断ち切って研磨したりカットしたりすることはダイヤモンドカッターを<br />何枚使っても足りないのだ。<br />ヒスイは鉱物の中でもっとも加工しにくい石といえる。</p><p>そう思うとヒスイで勾玉を作っていた古代の人たちは凄かったんだなと思うな。忍耐強いよ。<br />私は真似できません。<br />真似しようとしたカミさんは腱鞘炎になって、病院行きになりました。</p><p>それにしても、なんで硬玉なんて名前にしたのかね。堅玉にしておけばわかりやすかったのにねえ。</p><p><br />さて、次は知っておくとちょっとしたヒスイ通になれるという内容。</p><p>一番最初にヒスイには硬玉と軟玉があると書いたよね。<br />大きくこのふたつに分けられるって。<br />研究が進んだ現代は硬玉と軟玉には何の関連もないということが<br />わかったわけだけれど、実はさらに研究が進み硬玉も<br />「実はこれちょっと違うんじゃないの」ということになったのだ。<br /><br />しかもヒスイの代表である緑が実はヒスイ輝石ではなくオンファス輝石という<br />別の鉱物だということがわかった。<br />最初にその話を聞いたとき、「おおー、どうなるヒスイ」と思ったのだけれど、<br />ヒスイ輝石とオンファス輝石はほんのちょっとしか違わない双子の兄弟のようなものだから、<br />「どっちも硬玉でいいんじゃね」という感じでたいした問題にもならず<br />現在は落ち着いていますというお話し。<br /><br />これを知っていると、次に緑のヒスイを見るとき、<br />ちょっと違った見方が出来るかもしれないね。</p><p><br />それではお終いに。<br />ここまでヒスイの話をしたら、やっぱりヒスイ探しに一度は行ってもらいたいと思うんだ。<br />そこで、どうやったらヒスイが見つかりやすいかということを書いてみます。</p><p><img class="mt-image-none" height="306" alt="86_map2.gif" width="447" src="http://www.anahitastones.com/earth/images/86_map2.gif" /><br /><br />ヒスイの打ち上がる海岸は地図のとおり。<br />この範囲ならどの海岸で探してもヒスイを見つけることができる。<br />ただ日によって潮の流れが違ったり、風の向きが違ったりで見つけられる場所に<br />偏りが出てしまうこともあるのでご了承ください。</p><p>この地図の姫川と青海川の上流に大元のヒスイ産地があるのだけれど、<br />そこは天然記念物に指定されていて見学は出来るけど持ち帰ることは出来ない。</p><p>そして、そこから流れ出たヒスイが姫川や青海川によって海へ流され、<br />そして海岸に打ち上げられる。<br />打ち上げられたヒスイは長い年月をかけて波で研磨されているから、それはそれはキレイ。</p><p>とりあえず海岸で探すのは白い石だからね。<br />前述のとおり、ヒスイは９０パーセントが白。初めから１パーセントにも<br />満たないような緑を探していたのでは、永久にヒスイは見つからないと思う。　</p><p>さらに真ん丸でないイビツな形をした石が重要。<br />ヒスイはとにかく堅いからなかなか丸くならない。<br />最初の写真を見てもらえばわかると思うけれど、どれも丸いとは言い難いよね。<br />単なる石の場合はホントに真ん丸になっているから、<br />いくらヒスイっぽく見えても真ん丸の時点でそれはヒスイじゃない。</p><p>あとは手触りかな。<br />ヒスイはやけにツルツルなんだ。<br />しかし、それはヒスイとただの石を触り比べなければちょっとわかりづらい。<br />　<br />白くて、イビツな形をしている石はとりあえずヒスイの可能性があるとして採っておくべき。</p><p>ここで重要なこととして、ヒスイかもしれない石は必ず糸魚川市にある<br />フォッサマグナミュージアムで鑑定してもらうこと。<br />何個もっていっても専門家が無料で丁寧に、しかも、あっというまに鑑定してくれる。<br />海岸で「鑑定してあげるよ」と親切に声をかけてくれる人もいるけれど、<br />私の経験では彼らの鑑定はかなりアバウト。<br />申し訳ないけれど、ほとんど当てにならないな。</p><p>これでまず１個ヒスイを見つけることができれば２個目は意外と簡単に見つかると思う。<br />そしたら次は白だけじゃなく青とか緑とか紫（ラベンダー）を探してみるといいと思うよ。</p><p><img class="mt-image-none" height="251" alt="86_ke3.jpg" width="400" src="http://www.anahitastones.com/earth/images/86_ke3.jpg" /><img class="mt-image-none" height="362" alt="86_ke5.jpg" width="400" src="http://www.anahitastones.com/earth/images/86_ke5.jpg" /><br /><br /><br />どうかな、味の素のような細かい結晶が見えるかな。<br />これがヒスイ輝石の結晶。<br />どんなに大きくても０.５ミリくらい。<br />この結晶が見えれば確実にその石はヒスイだといえる。</p><p>しかし、結晶がさらに緻密になり質が上がると、この結晶が見えなくなるんだよね。<br />やっぱり、最初はフォッサマグナミュージアムで鑑定してもらうことをお勧めするよ。</p><p>おっと、忘れてた。<br />このあたりの海岸はヒスイだけじゃなく、コランダムも見つかる上に、<br />日本新産鉱物である糸魚川石（いといがわいし）や奴奈川石（ぬなかわいし）も見つかる。<br />こちらはどちらも青い石。<br />さらに以前は宇宙からやって来たと考えられていたコスモクロア輝石もある。<br />ちょっとでも「ん？」と思った石は必ず鑑定してもらわないといけないよ。</p><p><br />それでは、これからどんどん暖かくなって、海とかへ行くことがとっても楽しい季節です。<br />海岸でのヒスイ探しもきっと楽しいですよ。<br />ただし、ひとつだけ注意。<br />海岸は日陰がありません。あっという間に熱中症になってしまいます。<br />そこだけは十分に気を付けてくださいね。</p>]]>
        
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    <title>【第85回】リビアングラス</title>
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    <published>2012-04-01T09:41:24Z</published>
    <updated>2012-04-02T07:20:17Z</updated>

    <summary>スカラベって知ってる？いやいや、実は私もスカラベって初めて知ったんだけどね。話は...</summary>
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        <name>アナヒータ</name>
        
    </author>
    
    
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        <![CDATA[<p>スカラベって知ってる？</p><p>いやいや、実は私もスカラベって初めて知ったんだけどね。</p><p>話は飛んじゃうんだけれど、６月まで大阪でツタンカーメン展をやっているんだってね。<br />新聞にもドーンと広告が出ていて、８月には東京にも来るらしい。</p><p>そのツタンカーメン展に行きたい行きたいとカミさんがうるさくて。</p><p>そうウチのカミさん、古代エジプト大好き人間なんですよ。<br />もう語りだしたら止まらないくらい。<br />若かりし頃はヒエログリフ（古代エジプトの象形文字）教室にまで行っていたそうで、<br />それなりに読めもするらしい。</p><p>そのカミさんがツタンカーメンはなんたらかんたらとしゃべっている中に、<br />スカラベっていう単語がちょくちょく出てくるんだ。</p><p>それで、スカラベってナニカナ？　って思った次第。</p><p><br />カミさんがいうにはツタンカーメンといえば黄金のマスクが有名だけれど、<br />他にも副葬品として黄金の首飾りというのもあるそう。<br />もちろん首飾りといっても副葬品としていくつもあるんだけれど、<br />そのなかのひとつ、その中心にはめ込まれているものがスカラベというんだそうだ。</p><p><img class="mt-image-none" height="187" alt="85_Tut2wiki.jpg" width="148" src="http://www.anahitastones.com/earth/images/85_Tut2wiki.jpg" /><img class="mt-image-none" height="320" alt="85_Tut1wiki.jpg" width="275" src="http://www.anahitastones.com/earth/images/85_Tut1wiki.jpg" /><br />※画像はウィキペディアより<br /><br />この首飾りの中心、メスのカブトムシみたいな彫り物。<br />これがスカラベ。<br />古代エジプト語ではケペルとかケプリとか発音するそう。<br />だけれど、これ、フンコロガシなんだよね。</p><p><img class="mt-image-none" height="241" alt="85_scarwiki.jpg" width="320" src="http://www.anahitastones.com/earth/images/85_scarwiki.jpg" /><br />※画像はウィキペディアより<br /><br /><br />あーそう、フンコロガシかあ、なんて思ったんだけど、古代エジプトでは<br />「再生と復活の象徴」である聖なる虫なんだそうで、太陽神ケプリと同一視されていたんだそうだ。<br /><br />たぶん東からのぼり西に沈む太陽をスカラベが転がして移動させていたと考えていたんだろうね。<br />壁画にもたくさん描かれているから、本当に神聖視されていたんだと思う。</p><p><img class="mt-image-none" height="320" alt="85_Egypt1wiki.jpg" width="320" src="http://www.anahitastones.com/earth/images/85_Egypt1wiki.jpg" /><br />※画像はウィキペディアより<br /><br /><br /><br />さて、ここからが本題。<br />この首飾りのスカラベ、以前はカルセドニーで作られていると考えられていた。<br />ところが、最近の研究でカルセドニーではなく天然ガラスで<br />出来ていることが確認されたのだ。</p><p>天然ガラスとなれば、それがどこで産出したものなのかが問題になる。<br />調査団が調べた結果、現在のエジプトの西南。リビアとの国境近くの<br />リビア砂漠にそれが広範囲にわたり大量に存在している場所が見つかった。<br /><br />分析の結果、それがスカラベとまったく同じものだとわかり、その産地が特定された。</p><p><br /><img class="mt-image-none" height="306" alt="85_mapwiki.jpg" width="320" src="http://www.anahitastones.com/earth/images/85_mapwiki.jpg" /><br />※画像はウィキペディアより<br /><br /><br />古い文献によると、この砂漠のガラスは１０世紀には知られてはいたのだけれど、<br />研究が始まったのが１９９８年。<br />それから調査団が編成されているのだから、この砂漠のガラスの存在が<br />ハッキリ確認されたのは２１世紀に入ってからということになる。</p><p>これが、現在、非常に人気の高いリビアングラスなのだ。</p><p><img class="mt-image-none" height="243" alt="85_liby1wiki.jpg" width="320" src="http://www.anahitastones.com/earth/images/85_liby1wiki.jpg" /><br />※画像はウィキペディアより<br /><br /><br />意外だけれど、このリビアングラス、市場に出始めてようやく１０年。<br />それまではリビアングラスという名称もなかった。</p><p><br />ところが、ところがところがっ、大きな問題がひとつだけ残されたのだ。<br />それは&hellip;&hellip;</p><p>リビアングラスの産地はわかったさ。<br />年代測定で生成時期が３０００万年前だってこともわかったさ。<br />でもさ、じゃあ、どうやって出来たんだよ。<br />ってことなのである。</p><p>これが当時、まったくわからなかった。<br />（あ、当時といっても、わずか１０年前だからね）<br /><br />天然ガラスというものは火山活動によって流れ出したマグマが<br />海水などで急速に冷やされて作られるもの。<br /><br />そして、それらの特徴として、どれもみな色が黒いということがある。<br />さらに、温度も関係している。<br /><br /><br />マグマの温度は約１１００℃。当然、天然ガラスはそれ以下の温度で生成されている。<br />このような天然ガラスは世界中のいたるところにある。<br />&nbsp;</p><p>にもかかわらず、リビアングラスはこれらの天然ガラスとは根本的に異なっているのだ。<br />色は黄緑から黄色。<br />生成温度も約１８００℃だということがわかっている。<br />これでは火山の噴火が原因で作られるはずの天然ガラスにまったく当てはまらない。</p><p>いったいどうやってリビアングラスは作られたのか。<br />これらの矛盾をクリアして天然ガラスが作られる原因は何か。<br />それはもう、ひとつしか考えられない。<br />　<br />隕石の衝突である。</p><p>それならば瞬間的に地表の温度は３０００℃にもなるらしい。<br /><br />大地を溶かし地表をガラス化させるには十分すぎる温度だ。<br />しかもリビアングラスには、地表にはほとんど存在せず、<br />隕石によってしか運ばれないというイリジウムやオスミウムなどの<br />元素が多量に含まれていると文献に書いてあった。<br />状況証拠はすべて隕石の衝突を示しているとしか考えられない。<br /><br />&nbsp;</p><p>現在、隕石衝突は確定されてはいないけれど、ほぼ間違いないだろうとされている。<br />さらに、その衝突も単なる衝突ではなく、数百メートルもある小惑星が<br />地表の数キロ上空で爆発した結果だと考えられている。<br /><br />この衝突の仕方だとクレーターができないかわりに高温の<br />衝撃波による被害が甚大なものになるらしい。</p><p><br />隕石由来の天然ガラスの総称はテクタイト。<br />そのなかでモルダバイトだけが古くから知られ固有の名前がついていた。<br />そして今、リビアングラスがそれに続き固有の名称を得た。</p><p>リビアングラスのモルダバイトに対する利点はその大きさ。<br />どんなに大きくても、消しゴムくらいのサイズしかないモルダバイト。<br /><br /><br />それに比べリビアングラスは両手でないと持てないくらい大きなものもたくさんある。<br />今はまだ砂漠で拾ってきたそのままの状態で売られているけれど、<br />これからはスカラベのような彫刻や置物などがどんどん市場に出回ってくるにちがいない。</p><p><br />ここ数年でいきなり人気が出てきたリビアングラス。<br />その由来が古代エジプトにあることを知る人は古代エジプトマニア以外ほとんどいない。<br />そしてその生成が隕石起源であることもまた、ほとんど知られていないのだ。</p><p><br />&nbsp;</p>]]>
        
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    <title>エレスチャルとスケルトン</title>
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    <published>2012-02-01T01:58:24Z</published>
    <updated>2012-02-01T02:03:43Z</updated>

    <summary><![CDATA[&nbsp;最近やけに人気のあるエレスチャルとスケルトン。どちらもとってもステキ...]]></summary>
    <author>
        <name>アナヒータ</name>
        
    </author>
    
    
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        <![CDATA[<p>&nbsp;最近やけに人気のあるエレスチャルとスケルトン。</p><div>どちらもとってもステキな水晶なんだけれど、ちょっとまって。</div><div>実は私、いったいなにをもってエレスチャルというのか、スケルトンというのか、よくわからないのです。</div><div>&nbsp;</div><div>例えば。</div><div>「英名：エレスチャル、日本名：骸骨水晶」</div><div>「エレスチャルの一種であり、水晶の最終形態である」</div><div>&nbsp;</div><div>と、こう紹介されていることが非常に多いのですが、これ意味がわからない。</div><div>&nbsp;</div><div>まず、名称。</div><div>「エレスチャル」という名前はあくまでもパワーストーン名であるということ。</div><div>まあ、これはいいでしょう。</div><div>&nbsp;</div><div>しかし、「骸骨水晶（がいこつすいしょう）」または「骸晶（がいしょう）」、<br />これは鉱物用語としてしっかり存在しているのです。</div><div>&nbsp;</div><div>骸骨水晶と骸晶は同じものだけれど、どちらかというと骸晶の方が鉱物としては一般的かな。</div><div>&nbsp;</div><div>それで、鉱物用語として存在しているということは水晶の特殊な形態の<br />ひとつとして研究されているということになる。</div><div>そして、この骸晶こそが英名でスケルトン。</div><div>&nbsp;</div><div>ところが、この骸晶（スケルトン）として紹介されているエレスチャルを見ても、<br />とても骸晶に見えないものが多いのですよ。</div><div>&nbsp;</div><div>しかもエレスチャルと紹介されている水晶もイマイチそれが何かハッキリしていないように思える。</div><div>&nbsp;</div><div>エレスチャルの一種で水晶の最終形態というのもわからない。</div><div>だから、あらためてこのふたつの定義を確認してみようと思ったのです。</div><div>&nbsp;</div><div>&nbsp;</div><div>そこでまず、エレスチャルってなに？　ってことから。</div><div>&nbsp;</div><div>何年か前にスーパーセブンっていう水晶が流行ったことがあったでしょう。</div><div>紫と煙が混じった水晶に数種類のインクルージョン（内包物）が入った水晶。</div><div>あくまで聞いた話なんだけれど、そのスーパーセブンは<br />もともとエレスチャルって呼ばれていたらしい。<br />&nbsp;</div><div>しかし、セブンといっておきながらインクルージョンが２種類ほどしか<br />入ってなかったりすることも多く、「ぜんぜんセブンじゃないじゃん」って苦情が多かったそうだ。</div><div>そういうことがあって、現在スーパーセブンという名称がなくなり、エレスチャルに一本化されたという感じかな。</div><div>&nbsp;</div><div>しかし、「どういうものをエレスチャルというのか」という定義はハッキリしていない。</div><div>もちろん、スーパーセブンと呼ばれていたときもあるのだから、<br />そのスーパーセブンが持っていた特徴をある程度持っていないとエレスチャルとは呼ばないそうだ。</div><div>&nbsp;</div><div>まず、色としては、無色、煙、紫の全部、またはいずれかであること。</div><div>インクルージョンはレピドクロサイト、ゲーサイト、ヘマタイト、カコクセナイトの全部、<br />またはいずれかが入っていること。</div><div>&nbsp;</div><div>現在、この条件に該当するものがエレスチャルと呼ばれているそうだ。</div><div>&nbsp;</div><div>&nbsp;</div><div>ところが！</div><div>&nbsp;</div><div>そうじゃない！　あくまでもエレスチャルはその形につけられた名称なのだ、<br />と紹介しているところもあるのです。</div><div>以前よく見かけたジャカレーとかアリゲーターがそれ。</div><div>どちらもゴツゴツした水晶で、こちらはあくまでも形が優先。</div><div>それらこそが本来のエレスチャルなのだそうだ。</div><div>&nbsp;</div><div>この説が本当ならば同じゴツゴツした印象のスケルトンがエレスチャル<br />としてひとくくりにされているのも何となくわかる。</div><div>&nbsp;</div><div>そして、その後、紫や煙など色が付き、さらにインクルージョンのある<br />エレスチャルが産出し、それが爆発的な人気になった。</div><div>そのため「色付きインクルージョン有り」が一人歩きし、それこそがエレスチャルで<br />あると勘違いされて現在に至っているということだった。</div><div>&nbsp;</div><div>んー、なるほど。</div><div>これならまったくの無色でインクルージョンなしのエレスチャルが売られているのも理解できる。</div><div>&nbsp;</div><div>以上、エレスチャルというものが何なのか、おぼろげに見えてきたような気がしないでもない。</div><div>しかし、「これがエレスチャルだ」といいきれるものがないこともわかる。</div><div>&nbsp;</div><div>これは私たちひとりひとりが独自に「エレスチャルはこういうものだ」と考えるしかないんじゃないかな。</div><div>&nbsp;</div><div>結論</div><div>エレスチャルは個人によって認識が異なる。</div><div>&nbsp;</div><div>と、まあ、これでいいのではないでしょうか。</div><div>&nbsp;</div><div>&nbsp;</div><div>つづいて、スケルトン。</div><div>辞書には「骸骨」「骨格」と書いてある。</div><div>エレスチャルはパワーストーン名だけれど、スケルトンは鉱物名。</div><div>だから、なにをもってスケルトンとするかという定義もハッキリしている。</div><div>&nbsp;</div><div>そこでまず、スケルトンの見た目上の特徴として、「凹んでいる」というものがあるのです。</div><div>&nbsp;</div><div>あ、いや、凹んでいるだけなら、どの水晶も凹凸は有るわけだから<br />珍しくも何ともないんだけれど、スケルトンはなんと結晶面が凹んでいるのです。</div><div>&nbsp;</div><div>本来は面だから平らでフルフラットであるはずの結晶面が、<br />まるで巨大な露天掘りのダイヤモンド鉱山のように階段状に結晶面の中央部に向かって凹んでいる。</div><div>&nbsp;</div><div><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="m.jpg" width="500" height="302" class="mt-image-none" src="http://www.anahitastones.com/earth/images/m.jpg" /></span></div><div>&nbsp;</div><div>そしてそれがモノによっては結晶面全面に起こっている場合もある。</div><div>&nbsp;</div><div>これがスケルトンの最大の特徴であり、スケルトンが一般的な水晶と<br />区別されスケルトンと呼ばれる所以なのです。</div><div>&nbsp;</div><div>それで、何が違うかというと、出来るときの条件が違う。</div><div>難しいところをはしょって、なるべくシンプルに書いてみますね。</div><div>&nbsp;</div><div>地下深くのある場所に水晶の元になる二酸化珪素が十分含まれていると<br />結晶して水晶になる。これが一般的な水晶の出来方。</div><div>ところが、もしそこに十分以上（過飽和）の二酸化珪素があった場合、<br />水晶はちょっと変わった育ち方をする。</div><div>　</div><div>まず、水晶の輪郭部分が異常に早く成長する。</div><div>&nbsp;</div><div><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="crys.jpg" width="200" height="302" class="mt-image-none" src="http://www.anahitastones.com/earth/images/crys.jpg" /></span></div><div>&nbsp;</div><div>写真は水晶の結晶図。</div><div>水晶の絵を描くときにはこの図のように輪郭を描くよね。<br />その輪郭の部分が異常に早く成長するのです。</div><div>その輪郭の成長に結晶面が追いつかない。</div><div>結果、結晶面が凹んでしまう。</div><div>さらに、まったく成長が追いつかない場合、凹みはどんどん深くなり、<br />まるで結晶の奥深くに続く洞窟のようになってしまうのだ。</div><div>&nbsp;</div><div>こうして出来た水晶がスケルトン。</div><div>&nbsp;</div><div>輪郭とは書いたけれども、「骨格ばかりが成長した水晶」と考えれば間違いない。</div><div>そしてこれがスケルトンの定義。</div><div>&nbsp;</div><div><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="scel22.jpg" width="279" height="352" class="mt-image-none" src="http://www.anahitastones.com/earth/images/scel22.jpg" /></span></div><div>簡単な図を描いてみるとこんな感じ。</div><div>希にだけれど売っているのを見かけたことがある。</div><div>いい、希にだよ。</div><div>&nbsp;</div><div>&nbsp;</div><div>&nbsp;</div><div>以上のように考えてみるとスケルトンが水晶の最終形態というのも変な話だと思う。</div><div>水晶はあくまでも先に紹介した結晶図が水晶。</div><div>スケルトンだって、自然のものだから複雑な形をしているけれど、<br />この結晶図からはみ出したりしていない。</div><div><br />また、異常に早く育った結果なのだから一般的な水晶に比べて、<br />遙かに長い時間をかけて成長したわけでもない。</div><div>&nbsp;</div><div>それに私の考えなんだけれど、地中にいる限り水晶は地殻変動や熱の<br />影響を受けて変化し続けていると思うんだ。</div><div>だからそもそも最終形態なんてない。</div><div>強いて最終形態というのならば、地中から掘りだした時点ですべての水晶が<br />最終形態といえるんじゃないだろうかと思っているよ。</div><div>&nbsp;</div><div>&nbsp;</div><div>でも、みなさん、ひとつひとつの水晶はそれぞれ一生懸命育ってきたと思うんだ。</div><div>もちろん好みはあってしかるべきだけれど、出来ることなら水晶に上下をつけるんじゃなくて、<br />みな同じように愛してもらえたら嬉しいなって思っています。</div><div>&nbsp;</div><div>それにしても水晶、奥が深い！</div><div>&nbsp;</div><p>&nbsp;</p>]]>
        
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    <title>【第83回】如意宝珠</title>
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    <published>2012-01-01T04:12:33Z</published>
    <updated>2012-01-01T04:26:28Z</updated>

    <summary>新年明けましておめでとうございます。平成２４年、辰年。本年がみなさまにとって、よ...</summary>
    <author>
        <name>アナヒータ</name>
        
    </author>
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.anahitastones.com/earth/">
        <![CDATA[<p>新年明けましておめでとうございます。<br />平成２４年、辰年。<br />本年がみなさまにとって、より良い１年となりますよう、心よりお祈り申し上げます。</p><p><br />さて、去年の話で申し訳ないんですが、１２月に池袋のミネラルショーに行って来ました。<br />以前にも話したと思うんだけど、うちのカミさんはヘンテコな形をした水晶が大好きで、<br />今回もヘンテコリンなそれがないかと探しに行ったんです。</p><p>で、ありましたよ。<br />買ってきたのは３つだけど、それぞれ満足できるヘンテコさ。</p><p><img class="mt-image-none" height="240" alt="83_10.jpg" width="320" src="http://www.anahitastones.com/earth/images/83_10.jpg" /><br /><img class="mt-image-none" height="320" alt="83_13.jpg" width="177" src="http://www.anahitastones.com/earth/images/83_13.jpg" /><img class="mt-image-none" height="320" alt="83_12.jpg" width="220" src="http://www.anahitastones.com/earth/images/83_12.jpg" /><img class="mt-image-none" height="320" alt="83_11.jpg" width="237" src="http://www.anahitastones.com/earth/images/83_11.jpg" /><br /><br />どれもヘンテコな形をしてるでしょう。<br />&nbsp;</p><p>いったいどうなったらこんな形になるんだろう。<br />それを想像するのがとっても楽しい。</p><p>そしてその中でもお気に入りがこれ。</p><p><img class="mt-image-none" height="320" alt="83_11a.jpg" width="269" src="http://www.anahitastones.com/earth/images/83_11a.jpg" /><br />ホントになんでこんな形になるんだろう。<br />私たちは「龍の爪」って呼んでます。<br />それっぽく見えるでしょ。</p><p>で、それで龍の爪。ここで今年の干支の辰と繋がるんだけど、<br />龍ってその手に丸い玉を持っているよね。</p><p><img class="mt-image-none" height="240" alt="83_kd1.jpg" width="320" src="http://www.anahitastones.com/earth/images/83_kd1.jpg" /><br /><br />これね。<br /><img class="mt-image-none" height="291" alt="83_kd2.jpg" width="320" src="http://www.anahitastones.com/earth/images/83_kd2.jpg" /><br /><br />この玉ってなんだろう、なにで出来ているんだろうって思ったことない？<br />私も詳しくは知らなかったのだけれど、あの玉は如意宝珠（にょいほうじゅ）と<br />いってサンスクリット語で「意のままに様々な願いをかなえる宝の珠」という意味。</p><p>でも、その如意宝珠、もともとは龍が持っていたものではなく、<br />インドのヘビ神が持っていたもの。<br />それが古代中国に伝えられたときに、ヘビ神を龍と訳したことによって、<br />龍と如意宝珠が結びついた。<br />だから地域によっては如意宝珠を持っていない龍も多くある。</p><p>ただし、この如意宝珠が何で出来ているかはわからない。<br />まあ、神の持つ宝が具体的な何かで出来ていると考えること自体が<br />意味のないことだといえるから、わからなくていいんだけどね。<br /><br />それでもあえて考えるなら、「気の力」とか「人の心」とか、それら超自然的なもの。<br />それが具現化したものが如意宝珠なのだろう。</p><p>もちろん「意のままに様々な願いをかなえる宝」とはいえ、７<br />つ集めるために冒険をする必要はないよ。<br /><br />もともと神の持ち物なんだから、人間がどうこうできるものじゃない。<br />人間は届かないと思いつつも、信じてお願いするしかないんだよ。　</p><p><br />話は変わって、アジア全域で信仰の対象になっている龍なんだけれど、<br />爪が５本のもの、４本のもの、３本のものと３種類あるんだよ。</p><p>中国の龍<br /><img class="mt-image-none" height="213" alt="83_d1_wiki.jpg" width="320" src="http://www.anahitastones.com/earth/images/83_d1_wiki.jpg" /><br />※画像はウィキペディアより<br /><br />アジアの龍<br /><img class="mt-image-none" height="320" alt="83_d2_wiki.jpg" width="228" src="http://www.anahitastones.com/earth/images/83_d2_wiki.jpg" /><br />※画像はウィキペディアより<br /><br /><br /><br />日本の龍<br /><img class="mt-image-none" height="320" alt="83_d3_wiki.jpg" width="223" src="http://www.anahitastones.com/earth/images/83_d3_wiki.jpg" /><br />※画像はウィキペディアより<br /><br /><br />このなかで、最高位である５本爪の龍を使うことが出来たのは<br />古代中国の皇帝だけだったそうだ。</p><p>遥か昔、アジアは「古代中国こそが世界の中心」という中華思想というものに<br />支配されていて、中国から遠く離れるほど「野蛮な土地」とされていたんだ。<br />実際、周辺国のほとんどが中国の支配下にあって、日本もその中に入っていた。</p><p>最高位である５本爪の龍が使えない周辺の国は４本爪の龍を使い、<br />さらに周辺の国になってしまう日本は４本爪も使えず３本爪の龍を使った。<br />そのような歴史があって、現在でも日本で描かれる龍は３本爪なのだそうだ。　<br />　<br />ところが鎌倉にある建長寺（けんちょうじ）に描かれている龍にはなんと５本の爪がある。</p><p><img class="mt-image-none" height="320" alt="83_kd3.jpg" width="320" src="http://www.anahitastones.com/earth/images/83_kd3.jpg" /><br /><br />最初に見てもらったこの写真。<br />これが建長寺の龍。</p><p>これが描かれた当時、本当ならば中国皇帝の逆鱗に触れ<br />とんでもないことになっていてもおかしくない。<br />でも日本は約１４００年前、聖徳太子の時代に中華思想から抜け出し、<br />アジアでは唯一といっていい独立国になっている。</p><p>「日出づる処の天子、書を日没する処の天子に致す。つつがなきや」</p><p>というやつね。<br />だからこそ、中国皇帝と同等のことが出来たのだと思う。</p><p>ほとんどの国が２０世紀初頭まで中華思想から抜け出せなかったことを<br />考えても、なんだかんだいって日本って大した国なんだと思うな。<br />辰年だからこそ龍から日本の歴史をひもといてみるのも興味深くて楽しそうだよ。</p><p><br />------------------------<br />２０１２年といえばマヤ予言終末の年でしたっけ？<br />なんかさ、去年とか一昨年に映画とかでもさんざん煽っちゃったせいで、<br />いざ２０１２年になってみると「あれ？　まだ２０１２年になってなかったんだっけ？」<br />なんて拍子抜けしてる人もいたりして。</p><p>でさ、２０１２年の予言ってたぶん外れるよね。<br />だってさ、なぜなら次の終末予言が２０２０年に控えているんだから。<br />「次の」って、なにそれって思うけど、「インド暦によると２０２０年３月２０日が<br />人類の危機の日であり、マヤ暦も計算し直すとこの日と一致する」んだってさ。</p><p><br />しかも、２０２０年が外れても、さらに２０３０年滅亡説が控えているからね。<br />（こっちは聖徳太子の予言なんだそうだ）</p><p><br />終末思想というものは世界が続く限り尽きぬもの。<br />しかし、そんなものに惑わされず、地に足をつけて一歩一歩しっかり生活していきましょう。<br />今の日本、それが一番大切なことだと思います。</p>]]>
        
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    <title>【第82回】トルマリン</title>
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    <published>2011-12-01T08:44:31Z</published>
    <updated>2011-12-01T01:00:05Z</updated>

    <summary><![CDATA[&nbsp;&nbsp;もうすぐクリスマスですね。みなさんはどう過ごされますか。...]]></summary>
    <author>
        <name>アナヒータ</name>
        
    </author>
    
    
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        <![CDATA[<p><img class="mt-image-none" style="line-height: normal" height="239" alt="16a.jpg" width="400" src="http://www.anahitastones.com/earth/images/16a.jpg" /></p><p>&nbsp;</p><div>&nbsp;</div><div>もうすぐクリスマスですね。みなさんはどう過ごされますか。</div><div>もう予定は入っていますか。</div><div>どなたにとってもステキなクリスマスになるといいですね。</div><div>&nbsp;</div><div>さて、クリスマスなのでクリスマスカラーの石をご用意いたしました。</div><div>イタリアの国旗じゃないよ。</div><div>&nbsp;</div><div>ひとつの石の中に２つの色を持つバイカラーの石は数あれど、<br />この石ほどそれが当たり前みたいになっている。そんな石は他にありません。</div><div>&nbsp;</div><div>その石とはもちろん、トルマリン！</div><div>&nbsp;</div><div>しかし、ただのトルマリンじゃないよ。</div><div>トルマリンの中でももっとも希少でもっとも美しい<br />エルバイト（リチア電気石：リチアでんきいし）なのですよ。</div><div>&nbsp;</div><div>一般的に広く普及しているけれど、基本的にトルマリンという名称は<br />宝石名で鉱物名としてトルマリンという名称はないのだ。</div><div>トルマリンとしかいわないと真っ黒けのショール（鉄電気石：てつでんきいし）も<br />含まれちゃうから、あくまでもエルバイト。</div><div>エルバイトといえばもう、色とりどりの宝石としてのトルマリンしか指さないのです。</div><div>ま、でもトルマリンの方が名前が売れているからトルマリンでいくけどね。</div><div>&nbsp;</div><div>トルマリンについて詳しいことは第２７回で書いているので、そちらを見ていただくことにして、<br />今回はクリスマスとともに、この色とりどりのトルマリンを楽しんでもらいたいと思います。</div><div>&nbsp;</div><div>&nbsp;<img class="mt-image-none" height="320" alt="82_02a.jpg" width="173" src="http://www.anahitastones.com/earth/images/82_02a.jpg" /><img class="mt-image-none" height="257" alt="82_33a.jpg" width="320" src="http://www.anahitastones.com/earth/images/82_33a.jpg" /><img class="mt-image-none" height="320" alt="82_41a.jpg" width="238" src="http://www.anahitastones.com/earth/images/82_41a.jpg" /><img class="mt-image-none" height="320" alt="82_47a.jpg" width="301" src="http://www.anahitastones.com/earth/images/82_47a.jpg" /></div><div>&nbsp;</div><div>&nbsp;</div><div>まずはトルマリンに一番多いと思われる緑。</div><div>宝石名としてヴェルデライトという名前がついている。</div><div>&nbsp;</div><div><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline"><img class="mt-image-none" height="320" alt="82_14a.jpg" width="260" src="http://www.anahitastones.com/earth/images/82_14a.jpg" /><img class="mt-image-none" height="320" alt="82_39a.jpg" width="248" src="http://www.anahitastones.com/earth/images/82_39a.jpg" /><img class="mt-image-none" height="320" alt="82_43a.jpg" width="110" src="http://www.anahitastones.com/earth/images/82_43a.jpg" /><img class="mt-image-none" height="320" alt="82_46a.jpg" width="182" src="http://www.anahitastones.com/earth/images/82_46a.jpg" /></span><br />&nbsp;</div><div>&nbsp;</div><div>２番目はたぶんこれ。オレンジというかピンクというか赤。</div><div>これの宝石名は有名、ルーベライト。</div><div>&nbsp;</div><div>そして、なんといってもこの２色をあわせたバイカラーがトルマリンの真骨頂。</div><div>&nbsp;</div><div><img class="mt-image-none" height="320" alt="82_03a.jpg" width="191" src="http://www.anahitastones.com/earth/images/82_03a.jpg" /><img class="mt-image-none" height="320" alt="82_06a.jpg" width="201" src="http://www.anahitastones.com/earth/images/82_06a.jpg" /><img class="mt-image-none" height="320" alt="82_36a.jpg" width="214" src="http://www.anahitastones.com/earth/images/82_36a.jpg" /><img class="mt-image-none" height="320" alt="82_40a.jpg" width="189" src="http://www.anahitastones.com/earth/images/82_40a.jpg" /></div><div>&nbsp;</div><div>どうだ！　この美しさ。</div><div>私は初めてこのバイカラーを見たとき思いっきり感動したぞ。</div><div>なぜこんなに色がハッキリクッキリ分かれているのか、その原因は<br />今でもよくわかっていないらしいのだが、なんだかそれも含めてスゴイではないか。</div><div>&nbsp;</div><div>今回はクリスマスカラーということで、緑と赤と思っていたのだけれど、<br />調べてみるとバイカラーって緑と赤のクリスマスカラーがほとんど。</div><div>なかなか他の色がないんだよね。あんまり気にしていなかったことだけに意外でした。</div><div>&nbsp;</div><div><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline"><img class="mt-image-none" height="182" alt="82_52a.jpg" width="240" src="http://www.anahitastones.com/earth/images/82_52a.jpg" /></span></div><div>&nbsp;</div><div>ここまでハッキリした青はちょっと珍しいと思う。</div><div>　</div><div>&nbsp;</div><div>そして、パーティカラーといって３色のものもある。</div><div><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline"><img class="mt-image-none" height="320" alt="82_45a.jpg" width="280" src="http://www.anahitastones.com/earth/images/82_45a.jpg" /></span></div><div>&nbsp;</div><div>パーティって「集まり」って意味だから、３色以上はみんなパーティカラーでいいみたい。</div><div>それにしてもこのトルマリン、黄色だよね。</div><div>原石ではちゃんと黄色ってあるんだね。見たことなかったなあ。　</div><div>&nbsp;</div><div>&nbsp;</div><div>そして忘れてはいけないトルマリンがウォーターメロン。</div><div>その名の通りスイカ。</div><div>スイカと同じ色を持ったトルマリンで結晶の外側が緑、内側が赤。</div><div>もちろん、結晶の状態では中が見えないからただの緑のトルマリン。</div><div>でも断面を見てみるとそのまんまスイカ。</div><div><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline"><img class="mt-image-none" height="310" alt="82_60a.jpg" width="320" src="http://www.anahitastones.com/earth/images/82_60a.jpg" /></span></div><div>すごいよね、上下で分かれているだけじゃなく、内と外でも分かれているんだから。</div><div>ちなみに私は夕張メロンが一番好きです。</div><div>&nbsp;</div><div>&nbsp;</div><div>あと有名どころではインディゴライトとパライバ。</div><div>どちらも青なんだけど、パライバはネオンブルー。（私はネオングリーンをパライバとは認めないぞ）</div><div>&nbsp;</div><div><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline"><img class="mt-image-none" height="313" alt="82_62a.jpg" width="320" src="http://www.anahitastones.com/earth/images/82_62a.jpg" /><img class="mt-image-none" height="234" alt="63a.jpg" width="320" src="http://www.anahitastones.com/earth/images/63a.jpg" /></span></div><div>左がインディゴライトで右がパライバ。</div><div>上手く写真が撮れてないけど、なんとか微妙な色の違いを見て取ってください。</div><div>&nbsp;</div><div>&nbsp;</div><div>ところで、トルマリンってかなり最近になってつけられた名前だって知ってた？</div><div>もともといろんな色を持っていたこの石は、色ごとに全部違う石だと<br />考えられていてそれぞれに名前がついていたんだ。<br />&nbsp;</div><div>ピンクはルーベライト、青はインディゴライトという感じで。</div><div><br />それが、１８世紀になってぜんぶ同じ種類の石ってことがわかって、<br />あらためてトルマリンという名前がついた。</div><div>歴史的にはルーベライトとかインディゴライトという方が正しいんだけど、<br />宝石としては同じトルマリンということで、現在はピンクトルマリンとか<br />ブルートルマリンと色で呼ぶような方向になっているそうだ。<br />&nbsp;</div><div>ちなみにエルバイトという名称は科学的な分類としての名称なので、<br />さらに最近になってつけられたもっとも新しい名前だよ。</div><div>&nbsp;</div><div>&nbsp;</div><div>七色の色を持つというトルマリン。</div><div>色目は写真のとおり。</div><div>&nbsp;</div><div><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline"><img class="mt-image-none" height="262" alt="82_61a.jpg" width="320" src="http://www.anahitastones.com/earth/images/82_61a.jpg" /><br />&nbsp;</span></div><div>そしてやっぱり気になるのは、なぜこんなに色が多いのか、<br />なぜバイカラーとかのようにひとつの石の中に複数の色が存在するのかってことだよね。</div><div>トルマリンを構成している元素は８種類くらいあって化学式も凄く長いんだけど、<br />その中には色の原因になる元素は含まれていないんだ。<br /><br />&nbsp;</div><div>調べてみると、結晶中に、鉄・マンガン・チタン・クロム・バナジウム・銅、などが<br />若干含まれて色がついているらしい。</div><div>こんなふうに他の元素によって色がつくことを他色性（たしょくせい）というんだけど、<br />ルビーやサファイアも同じ理由。<br /><br />&nbsp;</div><div>で、結晶が出来るときにこれらが取り込まれるんだけれど、<br />せーので一斉に取り込まれるわけじゃない。</div><div>あくまでも私の想像だけど、元素によってイオンになる順番があるように、<br />結晶に取り込まれる順番があるんじゃないだろうか。</div><div>マンガンしかなければそれしか取り込めないけれど、チタンとクロムがあったら、<br />先にチタン、次にクロムという感じで決まっているのではないかな。<br />&nbsp;</div><div>だからバイカラーも生まれればウォーターメロンも出来る。<br />&nbsp;</div><div>もちろんこの考えは間違っているかもしれないけれど、こんな考えもアリかもねって思うんだ。</div><div>&nbsp;</div><div>それでこのトルマリン。本当に色目が多い。</div><div>私も全部の色を見たことはないんだけれど、もし全部集められたら立派なコレクターだね。</div><div>&nbsp;</div><div>&nbsp;</div><div>それでは最後に新しいトルマリンをひとつ紹介しておきます。</div><div>&nbsp;</div><div>それはリディコータイト（リディコート電気石：リディコートでんきいし）。</div><div>１９７７年にマダガスカルで発見されたばかりのトルマリン。</div><div>&nbsp;</div><div><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline"><img class="mt-image-none" height="251" alt="82_18a.jpg" width="320" src="http://www.anahitastones.com/earth/images/82_18a.jpg" /></span></div><div>&nbsp;</div><div>初めはエルバイトだと思われていたのだけれど、研究が進みエルバイトとは<br />ちょっとだけ違う新しいトルマリンだということがわかった。</div><div>&nbsp;</div><div>かなり希少で高価だけれど、よく探すと売っているから、他人とは違うものを<br />集めている人は要チェックだよ。</div><div>&nbsp;</div><div>そうそう、クリスマスプレゼントはリディコータイトっていうのもアリかもね。</div><div>&nbsp;</div>]]>
        
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    <title>【第81回】銅</title>
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    <published>2011-11-01T00:57:35Z</published>
    <updated>2011-11-01T01:16:40Z</updated>

    <summary><![CDATA[&nbsp;アズライト　※画像はウィキペディアよりブロシャンタイト　※画像はウィ...]]></summary>
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        <name>アナヒータ</name>
        
    </author>
    
    
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        <![CDATA[<p><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline"><img class="mt-image-none" height="356" alt="81azur(wiki).jpg" width="400" src="http://www.anahitastones.com/earth/images/81azur%28wiki%29.jpg" /><br />&nbsp;</span>アズライト　※画像はウィキペディアより</p><p><img class="mt-image-none" height="227" alt="81bro(wiki).jpg" width="400" src="http://www.anahitastones.com/earth/images/81bro%28wiki%29.jpg" /><br />ブロシャンタイト　※画像はウィキペディアより</p><p><img class="mt-image-none" height="336" alt="81diop(wiki).jpg" width="400" src="http://www.anahitastones.com/earth/images/81diop%28wiki%29.jpg" /><br />ダイオプテース　※画像はウィキペディアより</p><p><img class="mt-image-none" height="326" alt="81auri(wiki).jpg" width="400" src="http://www.anahitastones.com/earth/images/81auri%28wiki%29.jpg" /><br />オーリチャルサイト　※画像はウィキペディアより</p><p><img class="mt-image-none" height="325" alt="81chalc(wiki).jpg" width="400" src="http://www.anahitastones.com/earth/images/81chalc%28wiki%29.jpg" /><br />カルカンサイト　※画像はウィキペディアより</p><p><img class="mt-image-none" height="347" alt="81cyano(wiki).jpg" width="400" src="http://www.anahitastones.com/earth/images/81cyano%28wiki%29.jpg" /><br />シアノトリカイト　※画像はウィキペディアより</p><p><br />いきなり６つの石を並べてみましたが、これらに共通するものはなーんだ？</p><p>ヒント<br />色はすべて青もしくは緑。</p><p>これでピンときたかな。</p><p>よし、それならば日本名を書いてみよう。</p><p>アズライト　　　　　&rarr;　藍銅鉱（らんどうこう）<br />ブロシャンタイト　　&rarr;　ブロシャン銅鉱（ぶろしゃんどうこう）<br />ダイオプテース　　　&rarr;　翠銅鉱（すいどうこう）<br />オーリチャルサイト　&rarr;　水亜鉛銅鉱（すいあえんどうこう）<br />カルカンサイト　　　&rarr;　胆礬（たんばん）<br />シアノトリカイト　　&rarr;　青針銅鉱（せいしんどうこう）</p><p>どうかな。<br />これなら一目瞭然。<br />答えは銅。<br />そう、これら鉱物はすべて主成分が銅である、銅鉱物なのだ。</p><p>強いていうなら胆礬だけは銅の文字が入っていないけど、<br />中学の理科の実験で作った硫酸銅のことだよ。</p><p>というわけで写真を見てもわかるように、銅鉱物は基本的に緑、もしくは青い色がつく。<br />この緑という色がミソで基本的に銅鉱物は緑になることが多い。<br />緑の原因としては銅がイオンの形で結晶に取り込まれたときに緑に発色する。</p><p>中学か高校のときに理科の実験でやった炎色反応（えんしょくはんのう）って憶えてる？<br />それぞれの原子を燃やすとその原子特有の色を出して燃えるというヤツ。</p><p><img class="mt-image-none" height="485" alt="81Cu(wiki).jpg" width="276" src="http://www.anahitastones.com/earth/images/81Cu%28wiki%29.jpg" /><br />　※画像はウィキペディアより<br /><br />これが銅の炎色反応。<br />この緑が銅の持っている色だと思ってほしい。<br />だから石でも水溶液でもこの色をしていたら、とりあえず銅が含まれていると考えるといいと思う。</p><p>じゃあ、なぜ青もあるのかというと、んー、エネルギー準位の周波数が<br />若干の電子軌道のズレによって（スイマセン、このくらいでカンベンしてください）。<br />とかなんとかなのだそうだ。<br />　</p><p>そんな銅鉱物ですが、実はずっと前から紹介したかったんだ。<br />だって、キレイでしょ。<br />あらためて写真を見てください。<br />銅鉱物ってこんなにキレイなものもあったんだよ。</p><p>ほら、銅鉱物としての有名どころはキャルコパイライト（黄銅鉱：おうどうこう）<br />とかマラカイト（孔雀石：くじゃくいし）でしょ。<br />だから銅鉱物っていったら、どうしてもそれらのイメージで金属光沢だったり<br />光が透らなかったりすると思い込んでいたりする。</p><p>アズライトとダイオプテースは比較的名前が売れているけど、<br />この２つも銅鉱物だということを知らなかったという人は意外と多いんじゃないかな。</p><p><br />こんなに美しい結晶ならば、やっぱり欲しいところなんだけれど、<br />実はこれらの鉱物をまともな形のまま採集することは極めて難しい。</p><p>私たちが紫水晶を採集しによく行く産地に<br />石川県小松市の尾小屋鉱山という金属鉱山がある。<br />紫水晶は金属鉱山でたくさん見つかるからなんだけど、<br />日本は銅が豊富だから金属鉱山というと基本は銅鉱山。</p><p>だから山を歩いていると黄銅鉱や孔雀石がけっこう落ちている。<br />でも、その中に写真のような鉱物はほとんどない。<br />なぜなら、これらは２次鉱物がほとんどだから。</p><p>んー、銅鉱物を取りあげると、２次鉱物をさけてとおることは出来ないね。<br />２次鉱物とはいったんできあがった鉱物が地表に出て、<br />何年も風雨にさらされたり太陽の紫外線に焼かれたりしているうちに、<br />徐々に分子の構造が変わったり別の元素が追加されたりして違う鉱物に生まれ変わったもの。</p><p>写真の中では藍銅鉱、水亜鉛銅鉱、胆礬が２次鉱物になるかな。<br />しかも、それらがさらに変化して孔雀石になったりする。<br />　<br />ということは山の表面に出ないと作られることはないのだから、<br />どんどん分解していくばかりで形をとどめておくことがむずかしい。<br />せいぜい孔雀石を拾い上げて「何年か前は藍銅鉱だったかもしれないね」と、<br />思いを馳せることしかできない。</p><p>胆礬なんて、坑道の天井に鍾乳石のようにぶら下がっているっていうんだから、<br />そんなの危なくて採集なんてできません。</p><p>とはいえ、とにかく日本は銅鉱山が多いから、<br />いつかきっと大きな結晶を見つけられるかもしれないという希望だけは持っています。</p><p><br />ところで、話は変わるんですが、秋、だいたい９月から１１月いっぱいくらいは<br />鉱物採集ってイマイチ出来ないんですよね。</p><p>理由は単純で、ちょうど松茸シーズンだから。<br />あちこちの山が松茸山として入山禁止になってしまう。<br />ムリして入って松茸泥棒に間違えられたくないし。</p><p>ところが、最近はムリして入って地権者の人とトラブルを起こす人が増えているそうなんですよ。<br />いくら鉱物採集で松茸とは関係ないといっても、それは通らない。</p><p>「李下に冠を正さず」。<br />怪しまれる行動を慎むのもマナーのひとつです。</p>]]>
        
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    <title>【第80回】雲母</title>
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    <published>2011-10-01T09:30:06Z</published>
    <updated>2011-10-01T00:52:01Z</updated>

    <summary>例えば山の中で水晶を探すとき、何を目印に水晶を見つけるかというと、それは結晶面が...</summary>
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        <name>アナヒータ</name>
        
    </author>
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.anahitastones.com/earth/">
        <![CDATA[<p>例えば山の中で水晶を探すとき、何を目印に水晶を見つけるかというと、<br />それは結晶面が反射する光なのだ。<br /><br /><br />日の光が上手い具合に当たるとそこがキラッと光り、水晶が自分の存在を主張してくれる。<br />もちろん、結晶はあちこちを向いているから、顔を横にスーッと動かしてみると、<br />その動きにあわせ斜面がキラキラキラッと輝く。<br /><br />だから、雨上がりの晴れた日はサイコー。<br /><br /><br />昼間であるにもかかわらず、それはまるで星空の上に立っているような錯覚を覚えてしまう。</p><p>ところが、キラッと光ったそこへ駆け寄って探してみても、<br />水晶がいっこうに見つからないときがある。<br /><br />あれっ？　と思い元の場所に戻って再度確認すると、ちゃんと光っている。<br />でも、探すとない。</p><p>実はこんなときの方が多かったりするのだけれど、<br />水晶がないかわりに何がいるのかというと、そこには往々にして雲母がいたりする。</p><p><br />はい。今回のテーマは雲母（うんも：マイカ）です。</p><p><br />雲母は私たち鉱物採集家にとって、どちらかというとガッカリされてしまう鉱物。<br />世界中どこにでもあって、しかもたくさんあって、ペラペラで光をおもいっきり反射して<br />目的の鉱物を私たちの目から隠してしまう。</p><p>「なんだ、雲母かよ」っていうのが、ついつい出てしまう私たちの言葉。<br />　<br />とはいえ雲母が大好きで、たくさん集めている人もいる。<br />そういう人は語るよ。もう、語る語る。<br />例えば、「雲母は奥が深いよ。種類だって５０種類以上もあって○△□&hellip;&hellip;」。<br />その先は憶えていないんだけどね。</p><p><br /><br />でも、身近であることは事実で、幼い頃に初めて接した鉱物が<br />雲母だったって人も多いんじゃないかな。<br />私も子供の頃、雲母で遊んだ憶えがあるし、ウチのカミさんもそう。</p><p>なんでも、家の裏に雲母を扱う工場があったそうで、その工場の裏庭に<br />落ちていた雲母をペリペリ剥がして遊んだそうだ。</p><p>さて、ちょっとここで雲母の特徴と性質について。</p><p>雲母の単結晶を正面から見ると、基本的には正六角形をしている。<br />基本色は無色透明。<br />種類によって白っぽかったり、金色っぽかったり、黒っぽかったりしている。<br />その違いで白雲母、金雲母、黒雲母などと呼ばれている。</p><p><img class="mt-image-none" height="279" alt="80_mica01wiki.jpg" width="320" src="http://www.anahitastones.com/earth/images/80_mica01wiki.jpg" /><br /><img class="mt-image-none" height="251" alt="80_mica02wiki.jpg" width="320" src="http://www.anahitastones.com/earth/images/80_mica02wiki.jpg" /><br /><img class="mt-image-none" height="264" alt="80_mica03wiki.jpg" width="320" src="http://www.anahitastones.com/earth/images/80_mica03wiki.jpg" /><br />※画像はウィキペディアより<br /><br />石好きにとってもっともメジャーな雲母はレピドライト（リチア雲母）かな。<br />これはピンクでカワイイよね。</p><p><br />それから、日本で発見された益富雲母（ますとみうんも）というのもあって、<br />これは紫がかっていてキレイ。<br />この益富雲母はかなりレアだから、ちょっと欲しいなって思っている。</p><p><br />話は戻って結晶の形。<br />正面から見ると正六角形なのは鉱物としてはよくある形なのだけれど、問題はその厚さ。<br />なんと、分子が一列に並んで結晶になったら、その一列分しか厚さがない。<br />分子ひとつの大きさが結晶の厚さ。</p><p><br />えっと、０.００００００００１メートルくらいかな。<br />よくわかんないんだけど、１ミリの１０００分の１の、１０００分の１。<br />ま、とにかく正面からは見えるけど、薄すぎて横からはまったく見えないよね。</p><p>だいたい１センチの厚さの雲母があれば、そこには約１０００万枚の<br />雲母が重なっていることになる。<br />そしてその重なりは簡単に剥がすことが出来る。<br />それはもう簡単にペリペリと。</p><p>だから雲母には「千枚剥がし」という別名もあるんだけれど、<br />この場合の千枚とは具体的に１０００枚という意味ではなくて、<br />「そりゃもう死ぬほどたくさん」という意味だと思う。</p><p>そのくらい薄い雲母は石であるにもかかわらず、<br />ある程度の厚みがあってもグニャグニャ曲がる。<br />グニャグニャ曲がって簡単に剥がれるんだけれど、<br />その逆方向、結晶を縦に裂こうとしたらこれはもう極めて強い力がいる。</p><p><b><img class="mt-image-none" height="254" alt="80_mica06wiki.jpg" width="320" src="http://www.anahitastones.com/earth/images/80_mica06wiki.jpg" /><br /></b>※画像はウィキペディアより<br /><b><br /></b>先端についている結晶はアパタイト。<br />スジのたくさん入っている鉱物が雲母。<br />このスジに沿ってならば簡単に裂けるけれど、それ以外の方向で<br />裂こうとするのはほぼ不可能。</p><p>いやーホント、雲母って不思議な鉱物だ。石であるにもかかわらず、<br />割るという概念が当てはまらない。</p><p><br />そうそう、カミさんが工場の裏庭に落ちていた雲母で遊んでいたという話は<br />前述したのだけれど、その工場では雲母を何に使っていたのだろうか。</p><p><br />もちろんカミさんが憶えているわけもないし、その工場も今はないから知るすべもない。<br />しかし、ここで重要なことは雲母は工業的に使われているということだ。</p><p>ここで雲母の性質なのだけれど、まず雲母には非常に強い耐熱性がある。<br />中学校や高校のときに教室で石油ストーブを使っていた人はいるかな。<br />最近はエアコンが多いから知らない人も多いと思うけど、<br />お腹くらいまでの高さがあって円筒形で煙突のあるあれ。<br /><br /><br />あのストーブって、火をつけると炎の見える窓がついているでしょ。　<br /><br />あの窓が雲母なのですよ。<br /><br />けっしてガラスではない。もしガラスだったら簡単に溶けている。<br />雲母でなければあの熱に耐えることが出来ないのだ。</p><p>それから、電気を通さない性質もあり絶縁体としても使われている。<br />とくに電気をためるコンデンサというものには絶対に必要なものらしい。<br />コンデンサといえば電化製品になくてはならない必需品。<br />私たちの快適な生活に雲母は欠かせないということだね。<br />　<br />さらに自動車の塗料にも使われているし、お化粧品にも使われている。<br />ファンデーションのキラキラしているところなんかが雲母だからね。<br />　</p><p>雲母って本当に私たちの生活の奥深くに入り込んでいるということがよくわかる。<br />きっと、まだまだ私の知らないところで雲母は重要な役割を果たしているに違いない。</p><p>ところが、そのような役割を果たしていたのは工業製品だけではなかった。<br />日本の文化伝統にも大きな役割を果たしていた。</p><p><br /><br />大和言葉で「きらら」もしくは「きら」という雲母だけれど、<br />ほら、忠臣蔵で有名な吉良上野介（きらこうずけのすけ）の姓は「吉良（きら）」なんですよ。<br /><br />なぜ吉良なのかというと、吉良氏は古くから大きな雲母鉱山を所有していたことから<br />来ているそうで、雲母（きら）という音に縁起の良い字を当てて吉良にしたと記録に残っている。</p><p>そして吉良氏の所有する鉱山から産出した雲母は茶道・華道と並ぶ<br />もうひとつの芸道である香道（こうどう）で使われていた。</p><p>香道なんて平安貴族のたしなみのようなことにはまったく縁がないのでwikiで調べてみた。</p><p>「<i>香道とは、香りを楽しみ、日常を離れた集中と静寂の世界に遊ぶことを<br />目的とした芸道で、一定の作法のもとに香木を?（た）き、<br />立ち上る香りを鑑賞するものである</i>。」<br />のだそうだ。</p><p><img class="mt-image-none" height="320" alt="80_wakamurasaki.jpg" width="284" src="http://www.anahitastones.com/earth/images/80_wakamurasaki.jpg" /><br />平安と紫といえば、もうこの絵しかないでしょう。</p><p>香炉で香木を?くとき、灰の中に炭を入れさらに灰をかぶせ、<br />その上に小さく切った香木をのせるのだけれど、直接のせてしまったのでは<br />香木が燃えてしまい煙の臭いしかしなくなる。<br />香木を燃やさずに熱を加えなければ香りを聞くことはできない。</p><p>そこで熱に強い雲母が必要になる。<br />雲母の結晶を小さく板状に切り、灰をかぶせた炭の上に置く。<br />その上に香木をのせ香りを発散させる。</p><p>この雲母の板は銀葉（ぎんよう）と呼ばれ、もちろん現在の香道でも使われている。</p><p><br />んー、雲母って鉱物として語るより文化として語る方がその存在が際立つなあ。<br />もしかすると、これまで雲母が鉱物だと知らなかった人もいるかもしれない。<br />また、鉱物であることは知っていたけれど、こんなに私たちの生活に<br />関わっているとは思わなかったという人も。</p><p>カワイイとかキレイだとかを基準に見ている鉱物も、雲母の存在を<br />知ることによってその見方が変わってきたりしてくれたなら、私としてはちょっと嬉しいな。　</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p>]]>
        
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    <title>【第79回】青い水晶</title>
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    <published>2011-09-01T04:27:57Z</published>
    <updated>2011-09-01T00:44:10Z</updated>

    <summary>暑さ寒さも彼岸までとは申しますが、まだまだ暑い日は続きそうですね。そこで、この残...</summary>
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        <name>アナヒータ</name>
        
    </author>
    
    
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        <![CDATA[<p>暑さ寒さも彼岸までとは申しますが、まだまだ暑い日は続きそうですね。<br />そこで、この残暑を乗り切るために今日は青い石のご紹介です。</p><p>青い石とくればあれやこれやたくさんありますが、ここはひとつ身近であるにもかかわらず、けっこうレアな石ということで青い水晶というのはいかがでしょう。<br />青水晶はもとから青い石というわけではなく、青くなった水晶。<br />紫、黒、黄は数あれど青は意外と少ないのです。<br />みなさん、青水晶を愛でて気持ちから涼しくしていこうではありませんか。　</p><p>その１<br />インディゴライト・イン・クオーツ<br />もっともメジャーな青水晶。<br />インディゴライトの結晶が無数に入り込むことによって青くなっている。<br />ものによっては針のように何本も入ったインディゴライトを確認できるけど、まったく目に見えないくらい小さなサイズの結晶が入ることもある。<br />その場合は均一な青。インディゴライトの青がそのままその水晶の青になる。<br />どちらがいいかというと、これは好みの分かれるところ。<br />私はどちらかというと結晶が見える方が好き。</p><p><img class="mt-image-none" height="320" alt="79ind1_wiki.jpg" width="195" src="http://www.anahitastones.com/earth/images/79ind1_wiki.jpg" /><br />※画像はウィキペディアより<br /><br />写真はインディゴライト・イン・クオーツではなく、インディゴライトそのもの。<br />ちょうどいい写真がなかったもので、ゴメンナサイ。<br />この色で水晶になる。スバラシイ！</p><p>注）インディゴライトは青いトルマリンの宝石名。<br />ところが、トルマリンも宝石名で鉱物名はエルバイト（リチア電気石：リチアでんきいし）</p><p><br />その２<br />クロシドライト・イン・クオーツ<br />ホークスアイのあの青がクロシドライトの青だよ。<br />リーベック閃石（リーベックせんせき：リーベッカイト）の青くなったものがそれで、日本名は青石綿（あおいしわた）。一般的な名称はアスベスト。<br />だから繊維状で一方向に並んで水晶の中にいることが多い。</p><p>現在は使われていないけど、アスベストって過去に断熱材として、壁とかにたくさん使用されていた鉱物。<br />細かい繊維が飛び散って危ないって問題になったけれど、水晶の中に入っていれば飛び散ることはないから安全。</p><p><img class="mt-image-none" height="251" alt="79amp1_wiki.jpg" width="320" src="http://www.anahitastones.com/earth/images/79amp1_wiki.jpg" /><img class="mt-image-none" height="320" alt="79amp2_wiki.jpg" width="271" src="http://www.anahitastones.com/earth/images/79amp2_wiki.jpg" /><br />※画像はウィキペディアより<br /><br /><br />ビミョーに正確ではないのだけれど、写真はどちらもクロシドライト。<br />色は左の青で、右の繊維状ってところかな。</p><p>ただ、リーベック閃石は角閃石グループのひとつで、含んでいる成分が徐々に変化していくと別の角閃石になる。<br />そういう性質上、ひとつの石の中で成分に偏りがあったりする。<br />偏りがあると色も変化するから色むらが生じやすい。<br />もちろん自然のものなのだから、それはクロシドライト・イン・クオーツの特徴なのだ。</p><p><br />その３<br />アエリナイト・イン・クオーツ</p><p><img class="mt-image-none" height="320" alt="79aer1_wiki.jpg" width="238" src="http://www.anahitastones.com/earth/images/79aer1_wiki.jpg" /><br />※画像はウィキペディアより<br /><br /><br />変な形！<br />こんな形の水晶大好き。<br />って、形じゃなくて色なんですけど、写真じゃあまり色が判らないね。</p><p><img class="mt-image-none" height="212" alt="79aer2_wiki.jpg" width="320" src="http://www.anahitastones.com/earth/images/79aer2_wiki.jpg" /><br />※画像はウィキペディアより<br /><br />これなら青っぽい色はわかるけど、いまいちキレイかっていうと、ちょっとビミョー。</p><p><img class="mt-image-none" height="320" alt="79aer3_wiki.jpg" width="309" src="http://www.anahitastones.com/earth/images/79aer3_wiki.jpg" /><br />※画像はウィキペディアより<br /><br /><br />アエリナイト本体がこれ。<br />これがそのまま入っていれば、さぞかしキレイな青水晶なんだと思う。</p><p><br />その４<br />ブーランジェ鉱入り水晶<br />（なぜかこれだけ日本語。深い意味はありません）</p><p><img class="mt-image-none" height="298" alt="79bou1_wiki.jpg" width="320" src="http://www.anahitastones.com/earth/images/79bou1_wiki.jpg" />&nbsp;<br /><img class="mt-image-none" height="244" alt="79bou2_wiki.jpg" width="320" src="http://www.anahitastones.com/earth/images/79bou2_wiki.jpg" /><br />※画像はウィキペディアより<br />&nbsp;</p><p>針状の鉱物がブーランジェ鉱（ブーランジェライト）。<br />こ、これは青いのか？　どうなんだ？<br />私はブーランジェ鉱入り水晶は青水晶だというふうに聞いていたんだけれど、この写真を見る限り青なのか？</p><p>ちょっと無責任な書き方をしているのは、私はまだこの石を見たことがないからだ。<br />見たことがないのに紹介するのはどうかとは思うのだけれど、青水晶の中では<br />比較的知られている石らしいからいいことにしよう。</p><p>で、この石は水晶だけではなく、カルサイト（方解石：ほうかいせき）や<br />フローライト（蛍石：ほたるいし）に入っていることも多い。<br />もし、それらに針のようなものが入っていたら、ブーランジェ鉱の可能性が高いよ。</p><p><br />と、ここまで紹介したところで、もうみなさん気がついていると思うのですが、<br />これらの青水晶はすべてインクルージョンによる発色なのです。</p><p>水晶は純粋なものはまったくの無色。<br />その水晶に色がつく原因として２通りのことが考えられる。</p><p>ひとつは紹介したように、水晶の中に他の鉱物が入り込み、その鉱物の色で発色するもの。<br />もし、水晶とその鉱物を分離することが出来るとしたら、水晶はまったくの無色なのだ。</p><p>そして、もうひとつは水晶の分子の一部が鉄やアルミの原子に置き換わり、<br />それが元で発色するもの。<br />このパターンの水晶は水晶自体が紫や黄色に色づいている。<br />もちろん、どう頑張っても分離できない。</p><p>そう、この後者のような、真の青水晶はないのか！？<br />○○・イン・クオーツではなく単純にブルー・クオーツといえる青水晶はないのだろうか。</p><p>そこでさっそく文献をいろいろ調べてみたところ、ないわけではないらしい。<br />過去にブラジルで青石英がほんのわずか産出したことがあるそうだ。<br />写真も見たのだけれど、んー、濃い紫水晶からちょっと赤みを抜いただけのように見えて、<br />スッキリとした青ではなかった。</p><p>それなら人間の手の加わったものならあるんじゃなかろうかと思ったのだけれど、<br />これもまたほとんどない。</p><p>グリーン・クオーツならあるんですよ。<br />緑水晶。<br />アメシストを温度を変え数回加熱処理するとグリーンに変色する。<br />ほら、グリーン・アメシストってあるでしょ。</p><p>ただ、ブラジルの一部からわずかに産出するアメシストのなかに、<br />数回の加熱処理と高エネルギー電磁波照射をおこなうとブルーになるものがあるらしい。</p><p>なんか大変そう。<br />んー、そうまでして青にしたいの？　なんて、思ったり思わなかったり。</p><p>ところが、さらに調べてみると合成水晶としてはブルー・クオーツはすでに作られていたのだ。<br />コバルトや鉄、アルミを上手に配合して作るそうなのだけれど、これはキレイだったな。<br />天然でどうしても出来ないんだったら、合成でもいいからひとつ欲しいところ。<br />ま、合成の難点はポイントの形にならず板状に出来上がるってところだけれど。<br />でも、それはそれで持ってたら自慢できそうだ。<br />いつかはこれらの処理も簡単に出来るようになって、いつか店頭にたくさん<br />並ぶようになる日が来るんだろうか。</p><p>そんなわけで、インクルージョンによる青であっても、合成であっても青い水晶は美しいと思う。<br />この青水晶、レアなだけに本気で集め始めたら、涼しくなるどころかさらに熱くなっちゃうかもね。<br />&nbsp;</p>]]>
        
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    <title>【第78回】珪化木</title>
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    <published>2011-08-01T06:50:39Z</published>
    <updated>2011-08-01T02:49:07Z</updated>

    <summary>先日、小田原にある県立地球博物館を見に行ってきたんですよ。この博物館、恐竜の化石...</summary>
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        <name>アナヒータ</name>
        
    </author>
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.anahitastones.com/earth/">
        <![CDATA[<p>先日、小田原にある県立地球博物館を見に行ってきたんですよ。<br />この博物館、恐竜の化石や鉱物もたいへん充実していて、<br />夏休に入ったばかりの子供たちがそれらの展示物に群がってましたね。</p><p>もちろん、その子供たちはライバルです。<br />って、ちょっと大人げないですか。</p><p><br />そんな博物館の１階に巨大な珪化木がドーンと横たわっているスペースがあるのです。<br />ところが、なぜかそこにはあまり子供たちがいない。<br />ハデな色の鉱物に比べて珪化木は地味だからかな。<br />何人かはいるんだけど、またがって遊んでいたり、座って休憩しているって感じ。</p><p><br />ふふふ、甘いな。</p><p><br />珪化木こそその姿に自然の偉大さを見ることが出来るのだ。</p><p><img class="mt-image-none" height="269" alt="78wj_wiki.jpg" width="400" src="http://www.anahitastones.com/earth/images/78wj_wiki.jpg" /><br />※画像はウィキペディアより<br /><br />写真は地球博物館の珪化木ではないけれど、大きさは同じくらい。</p><p><br />ところで、前回の続きっぽくなるけれど、石英って、<br />いやいや正確には二酸化珪素ってやっぱりすごいなって思うんだ。</p><p>地球上でもっとも多いということもあって世界中でその鉱物は見つかるけど、<br />水晶にもなるしメノウにもオパールにもなる。<br />さらにガラスとして私たちの生活に欠かせないものだったりもする。</p><p>そのスゴイなって思う理由のひとつに、二酸化珪素には<br />「染み込む」っていう性質もある。<br />染み込むって、ちょっとピンとこないかもしれないんだけど、<br />植物など有機物の細胞の中にまだ石化していない<br />二酸化珪素が染み込むということ。</p><p><br />例えば樹木が倒れ土に埋まる。</p><p>その土が十分な二酸化珪素を含んでいた場合、<br />長い年月をかけ細胞の水が抜け二酸化珪素がかわりに染み込み、そして固まる。</p><p><br />要するに木が化石になるわけだ。<br />それが珪化木（けいかぼく）。</p><p>植物の細胞をそのまま残して石化しているのだから<br />年輪とかがそのまま残っている。<br />キレイな珪化木はまんま木にしか見えない。<br />木だと思って持とうとするとズッシリ重い。</p><p><img class="mt-image-none" height="357" alt="78wja_wiki.jpg" width="400" src="http://www.anahitastones.com/earth/images/78wja_wiki.jpg" /><br />※画像はウィキペディアより<br /><br /><br />これは兵庫県で発見された珪化木。<br />こんなに美しいものなら、このまま飾っておきたいね。</p><p><br />話は戻って、なぜ珪化木が自然の偉大さを見せてくれるのか。<br />それはその珪化木を観察すればすぐに判る。<br />珪化木は二酸化珪素なのだ。<br />単に木が石になっているだけではない。<br />まるで木にしか見えないその隙間に何かがたくさん立っている。<br />森の中で朽ちている木にはえているのはキノコだけれど、珪化木にははえているのは水晶だ。　<br />探せば水晶はあちこちに立っている。</p><p>さらに部分的にメノウになっているところもある。<br />同心円上の縞々が何か所にもあり、その中心には小さな水晶が密集している。</p><p>さらにさらに、ところどころ真っ白くなっている部分もある。<br />これはオパールだ。<br />残念ながら七色の遊色は見られないけれど、<br />この珪化木を輪切りにしたなら、もしかすると中心近くに<br />遊色を持ったオパールがいるかもしれない。　</p><p>そう、珪化木は珪化木というひとつの石の中に、<br />二酸化珪素がとるいくつもの形態を見せてくれるのだ。<br />こんなにすごいことが起こるのは二酸化珪素が<br />染み込むことで作られる珪化木しかあり得ないと思う。</p><p>（※上記は、珪化木を手にしたときや、博物館に行ったときに探してみてね！）</p><p><br />さて、その珪化木、一般的にウッドジャスパーって呼ばれているけど、<br />実はそれは日本語。日本でしか通じない和製英語。<br />正確にはペトリファイドウッド（石化された木）という。<br />このペトリファイドという単語は覚えておく必要があるけれど、<br />簡単に憶えられる単語じゃないよね。</p><p>それに、やっぱり私も日本人。ウッドジャスパーの方が何だかしっくりくる。<br />だから正式名称ではないと知った上でウッドジャスパーと呼ぶならば問題ないと思う。</p><p><br />珪化木は基本的に日本中どこででも見つけることができるんだけど、<br />やはり一番探しやすいのは海岸とか河原じゃないかな。</p><p><img class="mt-image-none" height="265" alt="78wjb_wiki.jpg" width="400" src="http://www.anahitastones.com/earth/images/78wjb_wiki.jpg" /><br />※画像はウィキペディアより<br /><br /><br />珪化木は年輪が模様として残っているものが多いから、<br />上の写真のように線が入っているものは珪化木である可能性が高い。</p><p><img class="mt-image-none" height="400" alt="78_wj3.jpg" width="325" src="http://www.anahitastones.com/earth/images/78_wj3.jpg" /><br />写真は岩手県久慈市の海岸で見つけた珪化木。<br />実はこれ以外にもたくさん落ちていた。<br />一番それとわかりやすく、大きさ的にちょうどいいものとして、<br />ひとつだけ持ってきたのがこれ。</p><p><br />それと岐阜県には土岐石（ときいし）といって<br />特別に名前のついている珪化木がある。<br />けっこうな人気で探している人が大勢いるらしいよ。<br />色だって緑、赤、黄色とけっこうカラフル。</p><p><br />季節は夏。海へ山へ行くのなら、ぜひ珪化木を探してみてね。</p><p>&nbsp;</p><p>&nbsp;</p>]]>
        
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